2018年5月1日火曜日

5月 水稲

 
 

育苗


≪床土準備≫

 農協育苗培土またはPH5〜5.5に調整した、病害虫のない清潔な土壌を使います。床土は10㌃当たり100㍑を準備します。

種子の処理順序


乾籾→塩水選→水洗い→種子消毒→浸種→催芽→播種
※必ず3年に1度は種子を更新します。

塩水選


 籾種を10㌃当たり4㌔準備し、塩水選をした後に水洗いします。水10㍑に対し、食塩を2㌔入れ、塩水選の比重を1.13にします。

種子消毒


 スポルタックスターナSE200倍とスミチオン乳剤1000倍を混用し、24時間浸漬します。
※処理中は時々、かくはんしましょう。
 種子は、網袋の8分目程度を目安に入れて消毒します。

播種時期と浸種日数(図1・表1)


 発芽を均一にするため、鳩胸状態になるまで浸種します。積算温度は100℃で、種子消毒日数は浸種日数に含みます。
 田植え予定日から逆算して、20〜25日前に播種します。





播種と栽培密度


 良質な苗を作るためには、薄播きが大切です。催芽籾を一箱当たり180㌘播きます。一坪当たり50〜60株、一株当たり3、4本植えます。10㌃当たりで16〜20箱ほど必要です。

野菜・麦作跡地の残さ腐熟促進


 豊土サングリーン元肥用  10㌃当たり 5〜10㌔



土壌改良剤( 10㌃当たり)


 稲の生育を促すため、田植えの10日前までにいずれかの土壌改良剤を施します。

・粒状珪酸苦土鉄    120㌔
・鉄強化美土里    60㌔

病害虫防除


≪防除の基本は箱施用≫

≪使用農薬と対象病害虫≫

極早生品種(コシヒカリ・あきたこまち)

フルサポート箱粒剤 (移植2日前〜移植当日まで1回)

≪対象病害虫≫

いもち病・紋枯病・ツマグロヨコバイ・ウンカ類・イネミズゾウムシ・コブノメイガ・ニカメイチュウ

中生品種及びいもち病多発地域

デジタルバウアー箱粒剤 (移植3日前〜移植当日まで1回)

≪対象病害虫≫

いもち病・ツマグロヨコバイ・ウンカ類・イネミズゾウムシ・イネドロオイムシ・フタオビコヤガ・コブノメイガ・ニカメイチュウ

使用方法


 移植前日から当日に一箱当たり50㌘を均一に散布し、葉に付着した薬剤を払い落とします。

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