2017年3月1日水曜日

3月 柑きつ


せん定

温州みかん

裏年で結果母枝の少ない園は、混み合った枝や立枝を間引く程度にします。
表年で結果母枝が多く着花が多い園は、風当たりの少ない園からせん定を始め、新梢を1本でも多く出すようにします。
2~3年枝をボウズ枝にして予備枝を設け、夏秋梢が発生している園ではせん定時に処理します。

伊予柑

樹勢を保ち、勢いのある新梢を発生させるため、切り返しせん定を中心にします。
混み合った枝や立ち枝、下垂枝を整理します。

春肥の施用(10㌃当たり)


 春枝の充実や開花結実、果実肥大には欠かせない肥料のため、3月上旬に施します。

≪極早生温州≫
果樹配合   90~120㌔

≪早生温州≫
果樹配合   100~130㌔

≪中生普通温州≫
果樹配合   110~140㌔

≪早生伊予柑≫
果樹配合   110~140㌔
 または
ええとこ取り511(一発肥料)   120㌔
 ※「ええとこ取り」を使う場合は、夏肥はしません。

除草


 春草は春肥を吸収するだけでなく、地温の上昇を妨げるため、除草して裸地化します。

病害虫防除


 マシン油乳剤の効果を落とさないために、ICボルドー剤を施す14日前までに散布します。

ミカンハダニ

マシン油乳剤(95㌫)   45倍
 ※1月に散布していない園は、2月下旬までに必ず散布します。

カイヨウ病

ICボルドー66D   40倍
 ※発芽前に必ず散布します。

3月 スイートコーン


良質な大穂を作るために


①保水力と排水の良い圃場を選びます。

②草勢を強めに維持するため、収穫期まで肥料切れを起こさないようにします。

③雄穂が出始めてからは、土壌を乾燥させないようにします。

④雄穂が出る時期に一番上の雌穂を残し、それ以降の雌穂は除去します。

品種


「ゴールドラッシュ」

播種量(10㌃当たり)


 3袋(2,000粒/袋)

発芽適温


 発芽適温30~35℃、最低温度7~8℃、最高温度40~45℃、積算温度125~175℃で発芽に達します。

圃場準備


コーンマルチ使用

1週間前にコーンマルチを張り、地温を高めておきます。

透明ポリマルチ使用(10㌃当たり)

播種後に、除草剤のゲザプリムフロアブル200㏄ とラッソー乳剤300㏄ を水100㍑に溶いて散布し、すぐに透明ポリマルチを張ります。発芽したら株の真上に穴をあけます。

栽植株数

トンネル栽培・露地栽培

畝幅1.35㍍、株間30㌢、条間50㌢、2条千鳥植えにします。
10㌃当たりの目安は5,000株です。


播種・育苗管理


 128穴のセルトレイにタキイ専用培土を入れ、一粒ずつ播きます。必ずパスライトをベタ掛けし、トンネル被覆をしましょう。本葉2枚頃に定植します。
 ※過湿にすると種子が腐りやすくなるため、培土が乾いた後に潅水します。

補植


 補植はプラグトレイ等を使います。老化苗や根巻の激しい苗は使わないようにします。

トンネル栽培


 トンネル内の温度が30℃以上にならないよう管理します。欠株への補植は早いほど良いため、三葉期までに植えます。

栽培管理


 根元から分けつしてわき芽が出てきますが、除去はしません。

施肥設計


潅水


 潅水量は株の大きさに合わせて徐々に増やしていきます。
 雄穂が見え始めてからは急速に成長するため、収穫時まで土壌を乾燥させないよう、たっぷり潅水します。開花期以降に乾燥させると、肥大不良と先端不稔の原因になるため注意します。

病害虫防除(10㌃当たり)

≪出芽時≫

ネキリムシ類

ダイアジノン粒剤5   6㌔(土壌表面散布・1回)

3月 イチゴ


圃場の管理


 気温の上昇に伴い、日中はハウス内が高温にならないよう換気し、30℃以下を保ちます。
 古葉や果梗を取り除きます。

病害虫防除

≪3月上旬≫

ミカンキイロアザミウマ・うどんこ病

カスケード乳剤   4,000倍(収穫前日まで3回以内)

ガッテン乳剤   5,000倍(収穫前日まで2回以内)

≪3月中旬≫

灰色かび病

カンタスドライフロアブル   1,500倍(収穫前日まで3回以内)

アブラムシ類・コナジラミ類

ウララDF   2,000倍(収穫前日まで2回以内)

≪3月下旬≫

ハダニ類

ダブルフェイスフロアブル   2,000倍(収穫前日まで1回以内)

3月 ソラマメ


☆赤字で表示されている農薬は、毒物劇物農薬に指定されています。
 毒物劇物農薬のご購入には、印鑑が必要になります。

着莢率向上対策


 着莢時から、ガイピープロ600倍を10日おきに葉面散布します。農薬と混用する場合は、1,000倍にします。

誘引


 倒伏を防ぐため、支線を3~4段張って誘引します。

除けつ


 整枝し、最終分枝数を確保します。後から遅れて出る分枝は、早めに取り除きます。

病害虫防除

赤色斑点病

ロブラール水和剤   1,000倍(収穫前日まで3回以内)

アブラムシ類

アドマイヤーフロアブル   4,000倍(収穫7日前まで2回以内)

アブラムシ・ハモグリバエ

アディオン乳剤   3,000倍(収穫7日前まで3回以内)

株元潅注

茎腐病

リゾレックス水和剤   1,000倍(収穫前日まで2回以内)

3月 レタス


☆赤字で表示されている農薬は、毒物劇物農薬に指定されています。
 毒物劇物農薬のご購入には、印鑑が必要になります。

定植


 4月と5月に採れる品種「バークレー」を定植します。
 本葉2.5~3枚で、根の量が多く、葉の色が鮮やかな緑色をした健苗を浅植えします。

潅水


 土壌が乾燥すると、肥料の吸収が悪くなり玉太りに影響します。暖かい日の日中に、畝間潅水します。

病害虫防除

アブラムシ類

コルト顆粒水和剤   3,000~4,000倍(収穫前日まで3回以内)

ナモグリバエ類

パダンSG水溶剤   1,500倍(収穫14日前まで3回以内)

リーフガード顆粒水和剤   1,500倍(収穫7日前まで2回以内)

菌核病・灰色かび病

アフェットフロアブル   2,000倍(収穫前日まで3回以内)

スミブレンド水和剤   1,000~2,000倍(収穫7日前まで5回以内)

腐敗病・軟腐病

スターナ水和剤   2,000倍(収穫7日前まで2回以内)

3月 タマネギ



病害虫防除


≪2月15日頃≫

べと病・白色疫病

フロンサイド水和剤   1,000倍(収穫7日前まで5回以内)

≪3月15日頃≫

灰色腐敗病・白色疫病・べと病

ジマンダイセン水和剤   600倍

バリダシン液剤5   500倍

 ※上記の二剤を混用して散布します。使用回数は二剤とも、収穫3日前まで5回以内
  です。

除草剤

3月 ビワ


摘果・袋かけ


 寒害や病害虫の被害を受けた果実を摘果し、果梗が太く角張った果実を残します。
 1果房当たり田中種は1~2果、茂木種は3~4果にします。

春肥の施用(10㌃当たり)

2月下旬
 果樹配合765   80㌔

3月 エダマメ


品種


 中早生種の「サヤムスメ」

特性


 草丈が65㌢前後。濃緑色の大莢で3粒莢が多く、収穫適期が幅広いです。

播種時期


 3月10~31日

直播栽培(トンネル栽培)


 3条黒マルチに、一穴に二粒ずつ播きます。
 適度な土壌水分が必要なため、乾燥している場合は、播種前にたっぷり潅水します。
 鳥害防止のため、播種後に被覆資材のパスライトをベタ掛けします。7~10日で発芽し、頭を持ち上げてきたら、パスライトを除去します。

管理


 エダマメは高温に強い作物であり、低温に弱いため、トンネル内温度を25~28℃で管理します。

潅水


 開花期以降は乾燥を嫌うため、溝潅水します。

病害虫防除

ネキリムシ(10㌃当たり)

播種時〜子葉展開時
 ネキリエースK   3㌔(収穫21日前まで2回以内)

白絹病

生育期
 モンカットフロアブル40   1,000~2,000倍
                    (株元散布・収穫21日前まで3回以内)

茎疫病

ランマンフロアブル   1,000~2,000倍(収穫3日前まで3回以内)

うどんこ病

ジーファイン水和剤   750~1,000倍
                     (収穫前日まで・使用回数に制限なし)

ハスモンヨトウ

プレバソンフロアブル5   4,000倍(収穫3日前まで3回以内)

アブラムシ類・カメムシ類

スミチオン乳剤   1,000倍(収穫21日前まで4回以内)

3月 裸麦


穂肥


 幼穂を調査し、施用時期と施用量を決めます。天候条件によって時期や量は前後しますが、目安は次の通りです。

施用時期と基準施肥量


 2月下旬の主幹幼穂長が2~4㍉に成長した頃に、NK化成32号を施します。
 10㌃当たりの基準施肥量は、マンネンボシが25~30㌔、ハルヒメボシは15~25㌔です。
 ※麦一発肥料を施している場合は、追肥の必要はありません。

排水対策


 3月は雨が多く、湿害が発生しやすい時期です。収量と品質を良くするため、必ず排水溝の整備をします。

湿害を受けた裸麦の特徴

幼穂形成期の被害

下葉の黄変や根腐れ、穂の発育不良、穂数の減少

節間伸長期の被害

葉枯れや根腐れ、不稔、穂数の減少

登熟期の被害

枯れ熟れや粒重の低下、登熟不良

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