2017年12月1日金曜日

12月 春キャベツ


☆赤字で表示されている農薬は、毒物劇物農薬に指定されています。
 毒物劇物農薬のご購入には、印鑑が必要になります。

潅水


 外葉を太らせる重要な時期に入るため、定期的に防除し、適期に追肥します。また、土壌が乾燥する場合は、暖かい日の午前中に畝間潅水します。

追肥(10㌃当たり)


定植後10~15日後、株元に農協専用化成500を20㌔施します。

病害虫防除

コナガ・アオムシ・アブラムシ類

モスピラン顆粒水溶剤   2,000倍(収穫7日前まで4回以内)

べと病

ダコニール1000   1,000倍(収穫14日前まで2回以内)

12月 レタス


☆赤字で表示されている農薬は、毒物劇物農薬に指定されています。
 毒物劇物農薬のご購入には、印鑑が必要になります。

播種と品種


 4月採りの『バークレー』を随時播種します。

定植後の潅水


 生育期間中に、土壌の乾燥が続くと生育が抑制され、異常球が発生しやすくなるため、暖かい日の午前中に畝間潅水します。結球充実期は、やや控えめに潅水します。

トンネル被覆の時期と管理(下図)


 平均気温が10℃以下になる12月初旬頃を目安に、トンネル被覆します。

①使用する資材はビニール(0.05㍉)とし、被覆後10日間は霜よけ程度に両サイ
 ドを開けます。


②被覆後は、トンネル内の温度が25℃以上にならないよう、こまめに換気します。曇
 雨天日や夜は密閉し、保温に努めます。


③収穫10~14日前(玉がソフトボール大になった頃)に、パスライトをベタ掛け
 します。年内採りの『スターレイ』はベタ掛けのみとします。2月採りの『レイヤー
 ド』は二重被覆します。


被覆順序

『レイヤード』
①2月採り
②1月採り
③3月採り

 ①から③の順に被覆し、①②は新しいビニールを、③は古いビニールを使います。

異常球発生の要因と対策

タケノコ球

〈要因〉外葉形成期の高温や低温、日照不足、多肥、乾燥〈対策〉換気、潅水、保温

変形球

〈要因〉定植時に苗が斜め植え、または老化苗〈対策〉品種の選択と適期定植、健苗定
    植

タコ足球

〈要因〉外葉の不十分な生育、高温や乾燥、過湿による生育抑制
〈対策〉排水対策、根張りの確保

病害虫防除

ネキリムシ類(10㌃当たり)

フォース粒剤   9㌔(土壌混和・定植時1回)

腐敗病(10㌃当たり)

オリゼメート粒剤   9㌔(土壌混和・定植時1回)

アブラムシ類・ナモグリバエ・ハスモンヨトウ・オオタバコガ

ジュリボフロアブル   200倍
         ( セルトレイ一箱当たり0.5㍑潅注・定植前日〜当日まで1回)

≪定植直後≫

すそ枯病

バリダシン液剤5   800倍(収穫7日前まで3回以内)

≪生育期≫ 

菌核病・灰色かび病(被覆前)

スミブレンド水和剤   1,000~1,500倍(収穫7日前まで5回以内)

アフェットフロアブル   2,000倍(収穫前日まで3回以内)

アブラムシ類

コルト顆粒水和剤   3,000~4,000倍 (収穫前日まで3回以内)

ウララDF   2,000倍(収穫前日まで2回以内)

ハモグリバエ類・ナメクジ類

パダンSG水溶剤   1,500倍(収穫14日前まで3回以内)

リーフガード顆粒水和剤   1,500倍(収穫7日前まで2回)

オオタバコガ・ハスモンヨトウ

プレバソンフロアブル5   2,000倍(収穫前日まで3回以内)

プレオフロアブル   1,000倍(収穫7日前まで2回以内)

12月 モモ



整枝・せん定(図1・2)


 不要な徒長枝や内向枝、枯れ枝を取り除き、先端から下部に向かって側枝と結果枝をバランスよく配置します。
 下垂した側枝や枯れ込みの入った枝は、勢いの良い葉芽が確保できる位置まで切り返して更新します。
 樹勢の強い樹や若木は間引きせん定します。樹勢の弱い樹や老木は切り返しせん定し、樹勢に応じた管理をします。

図1 樹形の見本(側面図)


図2 結果枝の配置図(平面図)


病害虫防除

カイガラムシ

マシン油乳剤(95㌫)   20倍

12月 柑きつ


☆赤字で表示されている農薬は、毒物劇物農薬に指定されています。
 毒物劇物農薬のご購入には、印鑑が必要になります。

普通温州みかんの収穫


 収穫が遅れると浮き皮が多く発生するため、着色の進んだ外成りの果実から分割採収します。

伊予柑の収穫前防除

腐敗防止

下記の二剤を混用して使います。

トップジンM水和剤   2,000倍
                (かんきつ・みかんともに収穫前日まで5回以内)
      +
ベフラン液剤25   2,000倍
(かんきつ〈みかん除く〉は収穫前日まで2回以内、みかんは収穫前日まで3回以内)

ヘタ落ち防止

マデックEW   2,000倍
        (6割以上着色で散布・収穫開始予定日から10日以上あけて散布)

早生伊予柑の収穫


 収獲が遅いほど着色が進み、糖度が高くクエン酸は低くなります。
12月中旬に、果皮障害が発生しやすい園から収穫を始め、7~8割以上着色した果実を分割採収します。

早生伊予柑の貯蔵

①入庫は坪0.8~1㌧(65ケース)とし、壁際から20㌢離して、キャリーの間隔
 は15㌢あけます。

②床面にリン木などを敷いて隙間を作り、空気が循環できるようにします。

③分割採収した果実は、区別して入庫します。分割採収していない場合は、着色の程度
 を赤・中・青に分けて選別し、貯蔵します。

④出荷する時期によって追熟予措の程度を調整します。

 ≪1月出荷≫
  追熟予措温度14~15℃で15日ほど。減量3㌫。予措後は6~9℃で貯蔵しま
  す。

 ≪2月出荷≫
  追熟予措温度12~13℃で15日ほど。減量3㌫。予措後は6~7℃で貯蔵しま
  す。

 ≪3月出荷≫
  自然温度10~11℃で20日ほど。減量3㌫。予措後は6~7℃で貯蔵しま
  す。

⑤庫内や果実に水滴がつかないよう、一日一回は換気し、日中の暖かい時は戸や窓を開
 けます。

マシン油乳剤の散布


 収穫後10日くらい経ち、樹勢が回復したら、マシン油乳剤を45倍に薄めて散布します。

2017年11月1日水曜日

11月 タマネギ


定植


 11月20日頃に、排水の良い圃場に定植します。草丈が25㌢、基部が直径6㍉、重量4~5㌘の良質な苗を選びます。
 畝幅は130㌢、条間は24~25㌢、4条植え、株間は15㌢とします。10㌃当たりの目安は2万株です。

除草剤(10㌃当たり)


 雑草が生える前に必ず散布します。定植後にトレファノサイド粒剤2.5を4~5㌔、または水100㍑にトレファノサイド乳剤を300㏄ 希釈して散布します。

11月 春キャベツ


定植


 播種後35~50日ほどの本葉3~4枚になった苗を、畝幅130㌢、株間35㌢で二条千鳥に定植します。10㌃当たりの目安は4,300株です。
 定植後は活着を促すため、乾燥させないようにたっぷり潅水します。

定植時の防除

コナガ・アオムシ・ヨトウムシ

プレバソンフロアブル5   100倍
      (セルトレイ一箱当たり0.5㍑潅注・育苗期後半~定植当日まで1回)

追肥(10㌃当たり)

定植10~15日後に、農協専用化成500を20㌔施します。

11月 柑きつ


収穫前の農薬散布


≪温州みかん・伊予柑腐敗防止≫
 腐敗を防ぐため、トップジンM水和剤またはベンレート水和剤のどちらかに、ベフラン液剤25を加え、散布します。

・トップジンM水和剤   2,000倍
   (かんきつ《みかん除く》前日まで5回以内、みかんは収穫前日まで5回以内)

または

・ベンレート水和剤   4,000倍
 (かんきつ《みかん除く》収穫前日まで2回以内、みかんは収穫前日まで4回以内)

≪加用≫

・ベフラン液剤25   2,000倍
 (かんきつ《みかん除く》収穫前日まで2回以内、みかんは収穫前日まで3回以内)

≪ヘタ落ち防止≫

・マデックEW   2,000倍(収穫開始予定の20~10日前まで1回)

※腐敗を防ぐ殺菌剤と同時に散布する場合は、日数を間違えないようにします。

秋肥の施用(10㌃当たり)


 夏場に消耗した養分を補う秋肥は、冬の耐寒性を高め、翌春の開花結実を促すために必要です。
 秋肥が遅れると地温が低くなり、養分の吸収が悪くなるため、適期に施します。

・極早生温州(10月下旬)   農協果樹配合 110~140㌔

・早生伊予柑(11月上旬)   農協果樹配合 90~120㌔

・普通温州(11月上旬)   農協果樹配合 110~150㌔

温州みかんの収穫


 浮皮の軽減と品質のばらつきを少なくするため、8分以上着色した果実を分割し採収します。

夏秋梢の処理


 夏秋梢とは、夏から初秋に伸びた枝のことです。着花を減らし、新しい枝を発生させるため、先月に続き夏秋梢を処理します。
 伊予柑に夏秋梢のかいよう病が発生している場合は、必ず取り除きます。

病害虫防除

ハダニ

オマイト水和剤   750倍
(かんきつ《みかん除く》収穫14日前まで2回以内、みかんは収穫7日前まで2回以
 内)

※農薬散布は使用基準を守りましょう。

 

11月 レタス


☆赤字で表示されている農薬は、毒物劇物農薬に指定されています。
 毒物劇物農薬のご購入には、印鑑が必要になります。

品種と播種時期


レイヤード   11月15日まで

バークレー   11月10日以降

育苗期の防除

ハモグリバエ

スピノエース顆粒水和剤500~1,000倍
           (セルトレイ一箱当たり0.5㍑潅注・定植前まで1回以内)

アブラムシ類

モスピラン顆粒水溶剤   2,000~4,000倍(収穫前日まで3回以内)

ハスモンヨトウ・オオタバコガ

アファーム乳剤   1,000~2,000倍(収穫3日前まで3回以内)

定植時の病害虫防除

ネキリムシ類(10㌃当たり)

フォース粒剤   9㌔(土壌混和・定植時1回)

腐敗病・斑点細菌病(10㌃当たり)

オリゼメート粒剤   9㌔(土壌混和・定植時1回)

アブラムシ類・ナモグリバエ・ハスモンヨトウ・オオタバコガ

ジュリボフロアブル   200倍
      (セルトレイ一箱当たり0.5㍑潅注・育苗期後半〜定植当日まで1回)

定植後の管理


 本葉2.5~3枚の若苗を垂直に定植します。定植後は、早く活着させるため、たっぷり潅水します。
 土壌の乾燥が続くと生育不良になり、異常球が発生しやすくなるため、暖かい日の午前中に畝間潅水します。
 トンネル支柱を早めに準備しておきます。

定植後の病害虫防除

すそ枯病(定植直後〜10日)

バリダシン液剤5   800倍(収穫7日前まで3回以内)

アブラムシ類(定植1か月後)

コルト顆粒水和剤   3,000~4,000倍(収穫前日まで3回以内)

ウララDF   2,000倍(収穫前日まで2回以内)

ハスモンヨトウ・オオタバコガ(定植1か月後)

プレバソンフロアブル5   2,000倍(収穫前日まで3回以内)

トルネードエースDF   2,000倍(収穫7日前まで2回以内)

フェニックス顆粒水和剤   2,000~4,000倍(収穫前日まで2回以内)

2017年10月1日日曜日

10月 タマネギ



育苗管理


 タマネギは乾燥に弱いため、発芽までたっぷり潅水し、発芽後も乾燥させないように管理します。
 1週間程度で発芽が揃うため、苗が抜けないよう注意しながら、夕方にラブシート等の被覆資材を取り除きます。

定植


 10~13日前にスーパーリンサン42を1,000倍に希釈し、潅水します。

病害虫防除

苗立枯病(発芽10日後頃)

オーソサイド水和剤80   600倍(収穫前日まで5回以内)

コガネムシ類幼虫

ダイアジノン粒剤5   10㌃当たり4~6㌔
                  (全面土壌混和・収穫30日前まで2回以内)

10月 キャベツ


品種


 春採り「金系201号」

播種時期   


 10月1~30日頃

播種量(10㌃当たり)


コート種子   5,000粒

128穴プラグトレイ   40箱

播種方法


 プラグトレイに専用培土を満杯に詰め、一粒ずつ播きます。
 播種後は覆土し、細目のジョウロでたっぷり潅水します。土壌を乾燥させないように、ラブシート等の被覆資材をかけ、その上から再び潅水します。

被覆資材の除去


 発芽の目安は、播種後2日程度です。発芽し始めたら、夕方にラブシート等の被覆資材を取り除きます。取り遅れると徒長するため、注意します。

施肥設計


10月 レタス


☆赤字で表示されている農薬は、毒物劇物農薬に指定されています。
 毒物劇物農薬のご購入には、印鑑が必要になります。

品種


「レイヤード」

播種時期

1月採り   9月25日~10月10日
2月採り   10月10~25日
3月採り   10月25日~11月15日

育苗管理


 セルトレイの底から根が出ないよう、本葉が出始める頃に地面からセルトレイを浮かせます。
 徒長苗を防ぐため、午前中に潅水します。

病害虫防除

≪定植時(10㌃当たり)≫

 左記の二剤とも土壌混和し、使用は1回以内とします。

ネキリムシ

フォース粒剤   9㌔

斑点細菌病・腐敗病

オリゼメート粒剤   9㌔


≪定植前日〜定植時≫

アブラムシ・ナモグリバエ・ハスモンヨトウ・オオタバコガ

ジュリボフロアブル   200倍(セルトレイ1箱当たり0.5㍑潅注・1回以内)

本田防除

ハスモンヨトウ・オオタバコガ

アファーム乳剤   1,000~2,000倍(収穫3日前まで3回以内)

すそ枯れ病

バリダシン液剤5   800倍(収穫7日前まで3回以内)

腐敗病・軟腐病

スターナ水和剤   2,000倍(収穫7日前まで2回以内)

施肥設計

10月 松山長なす


☆赤字で表示されている農薬は、毒物劇物農薬に指定されています。
 毒物劇物農薬のご購入には、印鑑が必要になります。

病害虫防除

うどんこ病

パルミノ   2,000倍(収穫前日まで3回以内)

アブラムシ類

モスピラン顆粒水溶剤   2,000倍(収穫前日まで3回以内)

10月 柑きつ


☆赤字で表示されている農薬は、毒物劇物農薬に指定されています。
 毒物劇物農薬のご購入には、印鑑が必要になります。

樹上選果


 加工用になりそうな果実は収穫までに摘果し、正品率を上げます。

夏秋梢の処理


 伊予柑は、多く発生した夏秋梢を放置しておくと、翌年の着花過多につながります。新梢の発生を良くするため、夏秋梢を切ります。

①樹形を乱すため、垂直に立ち上がった枝は、基部から切ります。

②斜め上や水平に伸びた夏秋梢を予備枝にする場合は、春枝と夏枝の境のコブを残して
 切ります。

夏秋梢の処理方法


③弱い夏秋梢はコブの下の春枝まで戻って切り返します。

④樹冠拡大が必要な場合は、充実したところで切ります。

夏秋梢の処理方法


 ⑤かいよう病の病斑のついた夏秋梢は必ず取り除きます。

極早生温州の収穫


 着色の進んだ果実から収穫していきます。果皮が傷つくと腐敗しやすくなるため、丁寧に取り扱います。
 傷ついた果実は混入しないようにします。

秋肥の施用(10㌃当たり)


樹勢の回復と翌年の結実、新梢の発生を良くするために、秋肥を施します。

≪10月下旬≫

極早生温州

農協果樹配合765  140㌔

早生温州

農協果樹配合765  160㌔

温州みかんの病害虫防除

腐敗防止剤(収穫前)

ベフトップジンフロアブル   1,500倍
 (かんきつ〈みかん除く〉収穫前日まで2回以内、みかん収穫7日前まで3回以内)

10月 ソラマメ


品種


「陵西一寸」

播種時期(低温処理を除く)


 10月10~20日頃

播種量(10㌃当たり)

L字型栽培………8㍑
U字型栽培………7㍑

播種と育苗


 トロ箱に籾がらを敷き、清潔な砂または山土(真砂土)を上から7~8㌢詰めます。
 4㌢間隔に一粒ずつ、オハグロを下向きにして、7割程度さし込みます。


 種の腐敗対策として、播種時にカルクロン400倍を播種床へ潅注します。播種後は、たっぷり潅水します。
 活着後は、アブラムシによるウイルスの感染を防ぐため、白色の寒冷紗でトンネル被覆します。

定植準備(10㌃当たり) 

U字仕立ては、畝幅150㌢、株間50㌢、1,330株です。
L字仕立ては、畝幅120㌢、株間50㌢、1,660株が目安です。

施肥 (10㌃当たり)

完熟堆肥   3,000㌔
粒状苦土石灰   160㌔
スーパーSRコート   80㌔
BMリンスター   20㌔

低温処理栽培

① 順化
  低温処理後、種子を半日ほど、風の当たらない涼しい日陰に置き、外気温に慣らし
 ます。

②定植方法
(1)浅く掘った植穴に、アドマイヤー1粒剤2㌘と山土(真砂土)を400㏄ 程度入
   れます。
   ※雑草の発生を抑えるため、マルチの穴が完全に隠れるよう山土(真砂土)を置
    きます。
(2)根を傷めないよう注意し、種の3分の1程度が出るよう植え付けます。その時、
   種や芽の部分に圃場の土が触れないよう山土(真砂土)の中に植えます。
(3)定植後は立枯病を予防するため、タチガレン液剤500倍と、ガイピープロ
   1,000倍を、一株当たり200㏄ 株元に潅注します。

鳥害対策


 定植後は、カラスによる引き抜き被害を防ぐため、苗の真上にテグスを2段張りにします。

2017年9月1日金曜日

9月 レタス


品種と播種期

マイヤー   8月15日~9月5日
ミッション   9月5日~15日
スターレイ   9月10~30日
レイヤード(1月採り)   9月25日~10月10日

育苗管理

播種


 一斉に発芽するよう、夕方に播種します。発芽までは、種が乾燥しないように潅水します。
 200穴または220穴のセルトレイを準備します。培土は与作N-150またはタキイ長期肥効培土を使います。
 必要資材は下記の通りです。


 一穴に一粒ずつ種を播き、セルトレイを10段積みにします。上段を新聞紙で覆った後、新聞紙が湿る程度に散水します。
 コートが割れたら、白の寒冷紗をかけてトンネル管理します。
 本葉が出始める頃に、セルトレイを地面から浮かせます。徒長防止のため、夕方の潅水は控えます。

定植

定植前日

ジュリボフロアブル   200倍(セルトレイ1当たり0.5 ㍑潅注・1回以内)

 栽植密度は、畝幅150㌢、株間30㌢、条間30㌢とし、本葉2.5~3枚の若苗を浅植えします。
 9~10月採りは、白黒マルチを使います。

露地栽培の基肥(10㌃当たり)

完熟堆肥   2,000㌔
粒状苦土石灰   120㌔
レタス肥料602   100㌔

 基肥を施した後は、畝を立てて整地します。
 定植時に、腐敗病や斑点細菌病対策としてオリゼメート粒剤を9㌔と、ネキリムシ対策としてフォース粒剤9㌔を土壌混和します。

病害虫防除

ハスモンヨトウ・オオタバコガ

アファーム乳剤   1,000~2,000倍(収穫3日前まで3回以内)

 育苗時及び定植後もフェロモントラップを設置します。

9月 柑きつ


☆赤字で表示されている農薬は、毒物劇物農薬に指定されています。
 毒物劇物農薬のご購入には、印鑑が必要になります。

仕上げ摘果

温州みかん

着果が良好な樹は、小玉果や傷果、大玉果を中心に摘果し、玉揃いを良くします。
不作の樹は、果皮の粗い大玉になるため、生育不良の果実も結果させておき、収穫前に樹上選果をして、秀品率を高めます。

伊予柑

果実が肥大すると摘果を控えがちですが、後期に肥大させるため、小玉果や腰高果、軸の太い直立果を摘果します。

土壌管理

温州みかん

土壌を乾燥させると、品質が良くなるため、水分が蒸散するよう土壌を裸地化し、雨水が園外に排出するよう溝切りをします。

伊予柑

土壌が乾燥する場合は、後期の肥大と減酸を促すため、1回につき10㌃当たり15~20㍉を潅水します。

台風対策


 幼木や高接樹は、株元の揺れや枝折れを防ぐため、支柱を立て誘引します。

病害虫防除

 収穫前日数に注意し散布します。

黒点病

ジマンダイセン水和剤   600倍
    (柑きつ収穫90日前まで4回以内、温州みかん収穫30日前まで4回以内)

ミカンハダニ・ミカンサビダニ

スターマイトプラスフロアブル   1,000倍(柑きつ収穫7日前まで1回以内)

応急

かいよう病

台風接近前に散布します。

コサイド3000   2,000倍
      +
クレフノン   200倍

カメムシ類(応急)

ロディー乳剤   2,000倍(柑きつ収穫7日前まで4回以内)

9月 タマネギ


☆赤字で表示されている農薬は、毒物劇物農薬に指定されています。
 毒物劇物農薬のご購入には、印鑑が必要になります。

冬採りの作型


床苗


 播種する30日前までに、1平方㍍当たり堆肥2㌔と粒状苦土石灰120㌘、農協専用化成500を100㌘施します。耕起と砕土した後は、畝幅120㌢の苗床を作り、土壌消毒をします。

土壌消毒

≪バスアミド微粒剤の場合≫
 バスアミド微粒剤を1平方㍍当たり20~40㌘散布します。レーキ等で浅く混和し、潅水した後、ビニールで被覆します。10日後に被覆を除去し、レーキ等で浅く整地し、ガス抜きをします。

≪NCSの場合≫
 NCSを30倍に薄めて散布し、ビニールで被覆します。7~10日後に、1回目のガス抜きをします。その後、2、3回ガス抜きし、無臭になってから平らにならします。

播種(10㌃当たり)


 200㍉㍑をすじ播きします。
 播種後は、完熟堆肥と無病の土を1対1で配合し、篩にかけながら5~6㍉の厚さになるよう覆土します。
 潅水後は、種の見えるところは再び覆土し、乾燥を防ぐために苗床をラブシート等で覆います。

育苗管理


 発芽までたっぷり潅水し、発芽後は乾燥させないよう潅水します。 1週間ほどで発芽が揃うため、徒長しないよう、夕方にラブシート等を取り除きます。

9月 水稲(ヒノヒカリ・にこまる)


水管理


 登熟期は水を溜めたままにせず、浅水の間断潅水で管理します。
 台風が来るときは、深水にしておきます。

病害虫防除(10㌃当たり)

≪出穂後防除(必須防除カメムシ対策)≫

 カメムシ類・ウンカ類・ツマグロヨコバイカメムシが発生する地区は、必ず防除します。

・出穂から7~10日以内

  アルバリン粒剤   3㌔

  スタークル豆つぶ   250㌘

・出穂から10~14日以内

  アルバリン粉剤DL   3㌔

  アルバリン顆粒水溶剤   2,000倍

※4剤ともに収穫7日前まで合計3回以内

9月 水稲(コシヒカリ・あきたこまち)


水管理


 落水が早いと登熟不良になるため、土壌水分を80㌫に保ち、出穂から30日後(刈り取り3日前)を目安に落水します。

収穫


 出穂から30〜32日経った頃に、一株の最長稈の穂が80㌫程度まで黄化したら刈り取ります。
 収穫適期が短いため、天候や面積を考慮しながら早めに収穫を始め、収穫適期内に終わらせましょう。刈り遅れると品質が低下します。

9月 松山長ナス


管理


 整枝やせん定、ホルモン処理、追肥、潅水を継続します。

台風対策

≪台風前≫

・防風ネットや支柱、誘引ヒモがきちんと固定されているかを確認します。

・大雨に対応できるように、排水溝を補修します。

≪台風通過後≫

・樹勢を回復させるため、液肥などを葉面散布し、殺菌剤で防除します。

液肥

ガイピープロ   800倍
    ※農薬混用可(混用時は1,000倍)

褐色腐敗病

ホライズンドライフロアブル   2,500倍(収穫前日まで3回以内)

病害虫防除

灰色かび病・菌核病・すすかび病・うどんこ病

アフェットフロアブル   2,000倍(収穫前日まで3回以内)

オオタバコガ・ハスモンヨトウ

プレオフロアブル   1,000倍(収穫前日まで4回以内)

アブラムシ類・コナジラミ類・ミナミキイロアザミウマ

ベストガード水溶剤   1,000倍(収穫前日まで3回以内)

2017年8月1日火曜日

8月 久万高原清流米


水管理


 幼穂形成期から穂ばらみ期、出穂期にかけて、最も水を必要とする時期です。湛水状態を保ち、時々水を入れ替えます。
 出穂期以降は、土壌の乾燥や湛水状態が続くと根が傷むため、間断潅水し、程良い水分状態を保ち、地温を下げるようにします。

病害虫防除(10㌃当たり)


 出穂期以降はカメムシの発生が予想されるため、個人で防除される場合は、必ず出穂期の7~10日後にスタークル粒剤を3㌔施します。

収穫


 圃場の条件によって異なりますが、早期に落水をすると充実度が下がり、品質と等級の低下につながるため、注意します。刈取りの適期は、出穂後40~50日頃で、一株の最長稈の黄変率は80~85㌫です。
 早刈りや刈り遅れになると品質が低下するため、適期を見極めましょう。

8月 トマト


草勢維持


 気象の変化や着果、肥大などによる主枝への負担を減らします。適期にわき芽や下葉を取り除き、つり下げ誘引をします。また、10~14日おきにガイピープロを800~1,000倍に薄めて葉面散布し、草勢維持に努めます。

収穫


 選果の基準を守り、適期に収穫します。

潅水・温度管理


 気象の変化に合わせて、潅水と温度管理をします。潅水量は、畝の水分状態を見て調節します。目安は一株当たり2㍑です。また、高温障害を防ぐため、ハウスのサイドビニールを開け、十分に換気します。

台風対策


 防風ネットを張り、排水溝を確認します。風雨前後に、ハウス内を換気し、土壌の水分調節や病害対策、草勢を維持します。

8月 ピーマン


草勢維持


 着果や肥大による負担を減らすため、適期に潅水します。
 収穫最盛期には、一株当たり2㍑以上を目安に、天候や草勢を見て潅水してください。また、ガイピープロを800倍に薄め、7~10日おきに葉面散布します。

病害虫防除

軟腐病

ドイツボルドーAを800倍に薄め、定期的に散布します。

収穫


 採り遅れがないよう、Lと2L果を中心に適期に収穫します。

防風・排水対策


 事前に防風ネットを張り、排水溝を点検します。台風通過後は、早期に樹勢を回復させるため、防除およびガイピープロを800倍に薄め、7~10日おきに葉面散布します。

8月 柑きつ


☆赤字で表示されている農薬は、毒物劇物農薬に指定されています。
 毒物劇物農薬のご購入には、印鑑が必要になります。

仕上げ摘果(8月下旬頃~)

温州みかん


 味の良い果実は、果梗が細く、下に垂れて、日がよく当たる樹冠外周部に着果しています。傷果や小玉果、果梗の太い大玉果、天成り果を取り除きます。

伊予柑


 小玉果や直花果、腰高果などを注意して摘果します。品質向上のため、80~100葉に1果になるよう全園で仕上げ摘果をします。

≪小玉および大玉を除去する目安≫


初秋肥の施用(10㌃当たり)

早生伊予柑(8月下旬)

農協果樹配合755   90㌔

台風対策(10㌃当たり)


 台風通過により潮風を受けた場合は、6時間以内に2~3㌧を散水し塩分を洗い流します。

病害虫防除

黒点病(8月中〜下旬)

ジマンダイセン水和剤   600倍
( 柑きつ収穫90日前まで4回以内、温州みかん収穫30日前まで4回以内)
※前回の散布から25日後か、積算降雨が200㍉以上あれば防除します。

ミカンサビダニ(8月中〜下旬)

ハチハチフロアブル   3,000倍(柑きつ収穫前日まで2回以内)

ヤノネカイガラムシ・コナガカイガラムシ類

コルト顆粒水和剤   3,000倍(柑きつ収穫前日まで3回以内)

ミカンハダニ・ミカンサビダニ(応急)

ダブルフェースフロアブル   2,000倍(柑きつ収穫7日前まで1回以内)

8月 エダマメ


☆赤字で表示されている農薬は、毒物劇物農薬に指定されています。
 毒物劇物農薬のご購入には、印鑑が必要になります。

潅水


 開花期以降は、特に土壌を乾燥させないようにします。子実の肥大を促すため、乾燥が続く場合は定期的に夕方、畝間潅水します。

病害虫防除(下表)


 開花期以降は病害虫の発生に注意し、適期に防除します。



栽培管理


 開花期から10日おきに、ガイピープロを1,000倍に薄めて葉面散布します。子実肥大期には、ポン液肥2号を600倍に薄めて葉面散布します。
 莢の光沢や色づきを良くするため、収穫3日前に、ポン液肥2号を600倍に薄めて葉面散布します。

収穫


品質の低下を防ぐため、朝夕の気温の低い時間帯に収穫しましょう。

8月 水稲


穂肥の施肥

穂肥(NK化成32号)の施肥量(10㌃当たり)


病害虫防除(表1、2)


 農薬は使用基準を守り、他の作物や圃場への飛散と河川への流出を防ぎましょう。

表1 品種別の出穂時期目安


表2 出穂期の防除(あきたこまち、コシヒカリ、ヒノヒカリ、にこまる)(10㌃当たり)

8月 モモ


晩生種の収穫


 果実の温度が低い早朝に収穫し、丁寧に扱います。

枝管理


 花芽分化の時期です。日照不足は花芽の充実不良につながるため、枝を整理し、光条件を改善します。
 密植する園は早めに間伐し、翌年の結果枝に覆い被さっている徒長枝や大枝を取り除きます。時期が早いと再発芽するため、新梢の伸長が止まる8月下旬頃に取り除きます。せん定が強すぎると樹勢が低下するため、樹勢に応じて量を調節しましょう。

8月 松山長なす


管理


 樹勢を安定させるため、継続してせん定や摘葉、追肥などをします。

潅水


 高温で根が焼けるのを防ぐため、日中の暑い時間帯を避け、地温の低い早朝や夕方に潅水します。

追肥(慣行施用の場合・10㌃当たり)


 収穫初め頃から生育に応じて、燐硝安加里FTE入りS604を1回につき20㌔施します。

苦土欠乏対策(10㌃当たり)


 葉脈間が黄化してきたら、硫酸マグネシウムを1,000倍に薄め、300㍑を葉面散布するか、肩口に20㌔を施します。

生育調整剤

樹勢を維持するため、下記の液肥を7〜10日間隔で葉面散布します。

ちっ素欠乏

グロースター1号   100倍(10㌃当たり200㍑)

日照不足

ガイピープロ   600~800倍(10㌃当たり200㍑)

病害虫防除

褐色腐敗病・すすかび病

プロポーズ顆粒水和剤   1,000倍(収穫前日まで4回以内)

うどんこ病

パンチョTF顆粒水和剤   2,000倍(収穫前日まで2回以内)

ハダニ類・マメハモグリバエ

コロマイト乳剤   1,500倍(収穫前日まで2回以内)

オオタバコガ・ハスモンヨトウ

プレオフロアブル   1,000倍(収穫前日まで4回以内)

アブラムシ類・アザミウマ類

ウララDF   2,000倍(収穫前日まで3回以内)

2017年7月1日土曜日

7月 久万清流米


中干し


 根の活力を維持し、無効分けつをなくすため、目標茎数を満たしてから中干しします。中干し後は、6月中旬から下旬までにPKミックスを10㌃当たり20㌔施します。
 定期的に、畦畔の草刈りをします。

目標茎数


コシヒカリ・・・・22本
あきたこまち・・・24本

穂肥(10㌃当たり)


 品種の生育具合に応じて、あきたこまちとフクヒカリ、キヌヒカリは出穂の25日前に、コシヒカリは出穂の20日前に、ユーキくん穂肥を施します。

あきたこまち・・・20㌔
フクヒカリ・・・・20㌔
キヌヒカリ・・・・20㌔
コシヒカリ・・・・15㌔

7月 トマト


潅水・温度管理


 天候に応じて潅水と温度管理をします。
 草姿のバランスを整えながら、果実の肥大を促すため、1日当たりの潅水量と回数を調整し、定期的に潅水します。また、裂果の原因になるため、土壌の乾湿に注意し排水対策を万全にします。
 ハウス内の気温が25℃以上または、最低夜温が15℃以上になれば、昼夜ともサイドビニールを開けて換気します。

収穫


 選果の基準を守り、適期に収穫します。

病害虫防除


 灰色カビ病の原因となる枯れ葉や花弁の残りカスは、こまめに除去します。

防風対策


 台風や強風に備え、防風ネットを確認します。

7月 ピーマン


草勢維持


 枝の垂れ下がりを防ぐため、株元から30~40㌢の高さに1段ネットを張ります。2段ネットは1段目から30㌢ほど上部に張り、草勢に合わせて3段ネットを検討しましょう。

せん定


 茎葉が茂ると日照不足や風通しが悪くなり、落葉や腐敗果、病害虫の発生の原因になります。徒長枝は間引いて、せん定します。

病害虫防除


 生育最盛期は高温多湿です。病害虫の発生が予想されるため、防除基準に沿って管理します。

防風雨対策

①排水溝の整備(水はけを良くする)

②杭の補強

③整枝ネットの点検

④防風網の設置

7月 水稲


☆赤字で表示されている農薬は、毒物劇物農薬に指定されています。
 毒物劇物農薬のご購入には、印鑑が必要になります。

水管理


 水が必要な時期と、それほど必要でない時期があるため、生育に応じて浅水の間断潅水や中干しをします。

中干し


 田植え後30日ほど経ち、目標茎数の70~80㌫になったら中干しを始め、小ヒビが入る程度に干し上げます。

目標茎数

コシヒカリ・・・・・・・・22本
あきたこまち・・・・・・・24本
ヒノヒカリ・にこまる・・・28~32本

省力施肥や疎植栽培をする場合は、強い中干しを避けます。

病害虫防除(下図)


農薬は使用基準を守り、他の作物や圃場外への飛散と、河川への流出を防ぎましょう。


出穂期


 水が必要な時期ですが、水を溜めないよう間断潅水し、土壌水分を80㌫に保ちます。

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