2016年9月1日木曜日

9月 ビワ


せん定・芽かき


 樹冠内部まで日光が入るよう、重なった枝を間引きします。弱い枝で2~3㌢、中庸な枝で10㌢程度残して切り返しせん定し、新梢を発生させます。
 切り口から発生した新梢は2本残して芽かきします。

秋肥の施肥(基肥・10㌃当たり)

≪9月上旬≫
果樹配合765   170㌔

病害虫防除

がんしゅ病

ICボルドー66D   50倍

9月 柑きつ


仕上げ摘果

温州みかん


 着果が良好な樹は、小玉果や傷果、大玉果を中心に摘果し、玉揃いを良くします。
 不作の樹は果皮の粗い大玉になるため、生育不良の果実も結果させておき、収穫前に樹上選果して、秀品率を高めます。

伊予柑


 果実が肥大すると摘果を控えがちですが、後期に肥大させるため、小玉果や腰高果、軸の太い直立果を摘果します。

土壌管理

温州みかん


 土壌を乾燥させると、品質が良くなるため、水分が蒸散するよう土壌を裸地化し、雨水が園外に排出するよう溝切りをします。

伊予柑


 土壌が乾燥する場合は、後期の肥大と減酸を促すため、1回につき10㌃当たり15~20㍉を潅水します。

台風対策


 幼木や高接樹は、株元の揺れや枝折れを防ぐため、支柱を立てて誘引しましょう。

病害虫防除

収穫前日数に注意し散布します。

黒点病

ジマンダイセン水和剤   600倍
     (柑橘収穫90日前まで4回以内、温州みかん収穫30日前まで4回以内)

ミカンハダニ・ミカンサビダニ

スターマイトプラスフロアブル   1,000倍(柑橘収穫7日前まで1回以内)

応急

かいよう病

コサイド3000   2,000倍
クレフノン   200倍
台風接近前に散布します。

カメムシ類(応急)

ロディー乳剤   2000倍(柑橘収穫7日前まで4回以内)

9月 ブロッコリー


圃場準備


 適期に定植できるよう、早めに耕起や整地をしておきます。

定植


 収量や品質が低下するため、生育不良の苗は定植しないでください。
①128穴プラグトレイは本葉3~4枚頃に、200穴プラグトレイでは本葉2~3枚
 頃に定植します。根巻き苗や老化苗は使わないようにします。
②生育や花蕾の品質を良くするため、できるだけ浅く植えます。
③定植後はたっぷり潅水し、その後も土壌を乾燥されないよう潅水します。

病害虫防除(10㌃当たり)

ネキリムシ類

フォース粒剤   4㌔(定植時1回のみ 全面土壌混和)

除草剤(10㌃当たり)


 下記の二剤をどちらか1回のみ使います。(どちらも定植前または植穴堀前土壌表面散布)

トレファノサイド粒剤2.5   4~6㌔

トレファノサイド乳剤   200~300㍉㍑/水100㍑

施肥設計(下表)


 生育状況に応じて追肥します。鶏糞200㌔を施す場合は、基肥の農協専用化成500を40㌔減らします。
 ホウ素欠乏対策として、本葉10枚頃にヨーヒB5を500倍に薄めて葉面散布します。

追肥の時期

1回目・・・定植10日後頃に畦の中央に施します。

2回目・・・定植30~35後頃に(本葉9~10枚の時)畦の肩口に施します。追肥
      と同時に土寄せや中耕をします。

3回目・・・頂花蕾出現前に(1円玉位の大きさまで)畦の肩口に施します。

9月 ヒノヒカリ・にこまる


水管理


 登熟期は水を溜めたままにせず、浅水の間断潅水で管理します。
 台風が来るときは深水にしておきます。

病害虫防除(10㌃当たり)

出穂後防除(必須防除カメムシ対策)

カメムシ類・ウンカ類・ツマグロヨコバイ

カメムシが発生する地区は必ず防除します。

≪出穂から7~10日以内≫
アルバリン粒剤   3㌔
スタークル豆つぶ   250㌘

≪出穂から10~14日以内≫
アルバリン粉剤DL   3㌔
アルバリン顆粒水溶剤   2,000倍

四剤ともに収穫7日前まで3回以内

9月 短期コシヒカリ・短期あきたこまち


水管理


 落水が早いと登熟不良になるため、土壌水分量を80㌫に保ち、出穂から30日後(刈り取り3日前)を目安に落水します。

収穫


 出穂から30~32日経った頃に、1株の最長稈の穂が80㌫程度まで黄化したら刈り取ります。
 登熟期に気温が高いと熟成が早まります。収穫適期が短く、刈り遅れになりやすいため、注意します。刈り遅れると品質が低下するため、天候や面積を考慮しながら早めに収穫を始め、適期内に終わらせます。

乾燥調製


 玄米の水分は15㌫を目標に仕上げます。過度な乾燥は品質が低下するため、避けましょう。
 ライスグレーダーを使い、網目1.85㍉以上で調整します。

9月 タマネギ


冬採りの作型


床苗


 播種する30日前までに、1平方㍍当たり堆肥2㌔と粒状苦土石灰120㌘、農協専用化成500を100㌘施しておきます。耕起と砕土した後は、畦幅120㌢の苗床を作り、土壌消毒をします。

土壌消毒


 バスアミド微粒剤
 1平方㍍当たり20~40㌘を散布します。レーキ等で浅く混和し、潅水した後、ビニールで被覆します。
 10日後に被覆を除去し、レーキ等で浅く整地し、ガス抜きをします。
 
 NCS   30倍
 散布後、ビニールで被覆します。7~10日後に1回目のガス抜きをします。その後、2、3回ガス抜きをし、無臭になってから平にならします。

播種(10㌃当たり)


 200㍉㍑をすじ播きします。
 播種後は、完熟堆肥と無病の土を1対1で配合し、篩にかけながら5~6㍉の厚さに覆土します。
 潅水後は、種の見えるところは再び覆土し、乾燥を防ぐため苗床をラブシート等で覆います。

育苗管理


 発芽まではたっぷりと潅水し、発芽後は乾燥させないよう潅水します。
 1週間ほどで発芽が揃うため、徒長しないよう、夕方にラブシート等で取り除きます。

9月 イチゴ


定植


 花芽分化を確認したら定植します。定植前日に植穴にたっぷり潅水しておきます。
 生育の良い苗を残し、定植から活着までたっぷり潅水します。活着後は潅水量を少なめにし、根を伸長させます。

定植時期の目安

あまおとめ   9月15日
紅ほっぺ    9月22日
さちのか    9月25日

育苗期の病害虫防除

≪9月5日頃≫

炭疽病

ゲッター水和剤   1,000倍(収穫開始21日前まで3回以内)

うどんこ病

ラリー乳剤   5,000倍(収穫前日まで3回以内)

≪9月15日頃≫

炭疽病

セイビアーフロアブル20   1,000倍(収穫前日まで3回以内)

定植前防除

※圃場に病害虫を持ち込まないようにしましょう。

ハスモンヨトウ・オオタバコガ

フェニックス顆粒水和剤   2,000倍(収穫前日まで2回以内)

うどんこ病

カリグリーン   800倍(収穫前日まで)

ハダニ類

コロマイト水和剤   2,000倍(収穫前日まで2回以内)

病害虫防除(本圃)

うどんこ病

サンヨール   800倍(収穫前日まで6回以内)

アブラムシ類(定植時)

モスピラン粒剤   1㌘/株

9月 キウイフルーツ


新梢管理


 棚下が暗いと果実の軟化や落葉の原因になるため、徒長した枝や不要な枝を間引きし、棚下に一割程度の日光が入るようにします。

潅水


 過度の潅水は控えます。品質を向上させるため、9月以降の果実充実期は、土壌を乾燥気味に管理します。

台風対策


 落葉した場合は、果実の日焼けを防ぐため、新聞紙などで傘かけをするほか、サンテや寒冷紗などで遮光します。

秋肥の施肥(10㌃当たり)

≪9月上旬≫

果樹配合765   40㌔

病害虫防除

果実軟腐病

フロンサイドSC   2,000倍(収穫7日まで1回)

ベルクート水和剤   1,000倍(収穫前日まで5回以内)

カメムシ類

アルバリン顆粒水和剤   2,000倍(収穫前日まで3回以内)

9月 レタス


品種と播種期

シーカー    8月15日~9月5日
ミッション   9月5日~15日
スターレイ   9月10日~30日
レイヤード   9月25日~10月10日

育苗管理

播種


 一斉に発芽するよう、夕方に播種します。発芽までは、種が乾燥しないよう潅水します。
 200穴または220穴のセルトレイを準備します。培土は、与作N-150またはタキイ長期肥効培土を使います。
 必要資材は、下記の通りです。

 一穴に一粒ずつ種を播き、セルトレイを10段積みにします。上段を新聞紙で覆った後、新聞紙が湿る程度に散水します。
 コートが割れたら、白の寒冷紗でトンネル管理をします。
 本葉が出始める頃に、セルトレイを地面から浮かせます。徒長防止のため、夕方の潅水は控えます。

定植


 定植前日にジュリボフロアブル200倍を500㍉㍑潅注します。
 栽植密度は、畦幅150㌢、株間30㌢、条間30㌢とし、本葉2.5~3枚の若苗を浅植えします。
 9~10月採りは白黒マルチを使いましょう。

露地栽培の基肥(10㌃当たり)

完熟堆肥      2,000㌔
粒状苦土石灰    120㌔
レタス肥料602  100㌔

 基肥を施した後は、畦を立て、整地します。
 定植時に、腐敗病や斑点細菌病対策として、オリゼメート粒剤を9㌔と、ネキリムシ対策として、フォース粒剤9㌔を土壌混和します。

病害虫防除

ハスモンヨトウ・オオタバコガ

アファーム乳剤   1,000倍~2,000倍(収穫3日前まで3回以内)
 
 育苗時及び定植後もフェロモントラップを設置しましょう。

9月 松山長なす


管理


 整枝やせん定、ホルモン処理、追肥、潅水を継続します。

台風対策

≪台風前≫
・防風ネットや支柱、誘引ヒモがきちんと固定されているかを確認します。
・大雨に対応できるよう排水溝を補修します。

≪台風通過後≫
・樹勢を回復させるため、液肥などを葉面散布し、殺菌剤で防除します。
・液肥 ガイピープロ   800倍※農薬混用可(混用時 1,000倍)

褐色腐敗病

ホライズンドライフロアブル   2,500倍(収穫前日まで3回以内)

病害虫防除

灰色かび病・菌核病・すすかび病・うどんこ病

アフェットフロアブル   2,000倍(収穫前日まで3回以内)

オオタバコガ・ハスモンヨトウ

プレオフロアブル   1,000倍(収穫前日まで4回以内)

アブラムシ類・コナジラミ類・ミナミキイロアザミウマ

ベストガード水溶剤   1,000倍(収穫前日まで3回以内)

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