2016年4月1日金曜日

4月 トマト


育苗準備


 移植前にポットに培土を詰めて潅水します。水分の蒸散を抑え地温を保つため、ビニールでポットを覆います。

移植


 健全な苗を育てるため、葉や茎がしおれないよう、こまめに潅水します。また、最低温度は12℃以上を保ちましょう。生理障害を軽減するため、適期に微量要素を葉面散布します。
 軟弱徒長防止のため、葉が重なり始めたら、日光が十分に当たるよう鉢の間隔を広げます。肥料切れしそうな場合は、追肥します。
 定植前は、徐々に外気温に慣らしておきます。

定植準備


 圃場の排水対策を万全にしておきます。
 ハウスのビニールは、圃場の水分状態や気象予報を参考に早めに張ります。
 基肥をし、畝立てや潅水施設を設置します。定植後の活着を促すため、事前に植穴に潅水し、水分を保ちます。

4月 ピーマン


移植前の準備

①ポットの土は、適度な水分が必要なため、適期に潅水します。

②ハウス内の温度は、昼は25℃前後を、夜間は16℃前後を保ちます。
 ※セルトレイ苗は、移植する2~3日前には適度な水分状態にし、ビニールで保温し
  ておきます。

③移植後に使う保温資材(ビニールやコモ等)を準備します。

移植後


 移植直後に潅水すると、地温が下がり活着が遅れます。特に、午後3時以降は潅水しないで下さい。また、頭上潅水を避け、苗の状態を見て午前中に1鉢ずつ株元に潅水します。
 昼間はハウス内を換気し、日照を確保しながら、夜間は保温に努めます。葉が重なり始めたら、日光が作物全体に当たるよう、鉢の間隔を広げます。
 「防除暦」を参考に、アブラムシなどを防除します。
 鉢を広げた頃に肥料切れしそうな淡い色の苗があれば、早めに追肥します。
 定植7日前頃には、苗を徐々に外気温に慣らします。

病害虫防除

軟腐病

ドイツボルドーA   800倍(日数と使用回数の制限なし)

定植準備


 定植2週間前頃までに施肥をして、畝立てし、マルチを張り、地温を高めておきます。

4月 エダマメ


品種


 「えぞみどり」

播種時期


 4月1日~7月20日

定植


 1穴に2粒ずつ播きます。土壌に適度な水分が必要なため、乾燥している場合は、たっぷり潅水してから播種します。播種後は、パスライトをベタ掛けします。7~10日で発芽し、頭を持ち上げてきたら、パスライトを除去します。

栽培密度


 畦幅150㌢、株間30㌢、3条の黒マルチを使います。

管理


 高温作物で低温に弱いため、トンネル内の温度を25~28℃で管理します。
 開花期以降は乾燥を嫌うため、定期的に溝潅水します。

病害虫防除(10㌃当たり)

ネキリムシ

播種時~子葉展開期

ネキリエースK   3㌔(収穫21日前まで2回以内)

茎疫病

ライメイフロアブル   2000~4000倍(収穫3日前まで3回以内)

白絹病

モンカットフロアブル40   1000~2000倍(収穫21日前まで3回以内)

アブラムシ類・カメムシ類

スミチオン乳剤   1000倍(収穫21日前まで4回以内)

ハスモンヨトウ

プレバソンフロアブル5   4000倍(収穫3日前まで3回以内)

4月 スイートコーン


潅水


 株の大きさに合わせて徐々に潅水量を増やします。根を深く張らせるため、本葉6~8枚頃までは、やや少なめに潅水します。
 生育中期以降に土壌が乾燥すると、生育が抑制されるため、乾燥する時は潅水します。
 特に雄花が抽出する頃から、水分を必要とするため、収穫までの25日間は土壌を乾燥させないようにします。

病害虫防除


 アワノメイガの防除を徹底します。

4月 キウイフルーツ


芽かぎ


 主枝と亜主枝から出る更新枝以外の芽を取り除きます。
 枝が10㌢ほど伸びて、つぼみが確認できる頃に、側枝や結果母枝から発生する真上に伸びた芽とつぼみのない芽を取り除きます。
 1平方㍍当たりの目安は、10~15本程度です。

新梢の誘引


 4月下旬には、芽かぎで残した新梢が50~60㌢になるため、こまめに園内を見回り早めに誘引します。

4月 裸麦


排水溝の修復


 成熟期の湿害による収量低下を防ぐため、雨水が短時間で圃場外に出るよう排水溝の修復や増設、圃場周辺の溝切りを必ずしておきます。

赤かび病防除の徹底


 赤かび病が発生すると、食用や飼料に使えず、出荷できない恐れがあります。赤かび病は、出穂期から乳塾期にかけて平均気温が15℃以上の時に降雨で発生が助長され、17℃以上で多発します。
 開花期に必ず防除し、高温多雨が続く場合は1週間後に追加防除をします。

病害虫防除

赤かび病・うどんこ病・アブラムシ類(10㌃当たり)

スミトップM粉剤   4㌔(収穫14日前まで1回以内)

赤かび病・うどんこ病

トップジンM水和剤   1000~1500倍
                                    (収穫30日前まで3回以内で、出穂期以降は1回以内)

※出穂期以降は、スミトップM粉剤またはトップジンM水和剤のどちらかを使います。

追加防除

赤かび病・うどんこ病

トリフミン水和剤   1000~2000倍(収穫14日前まで3回以内)

4月 レタス


病害虫防除

灰色かび病・菌核病

スミブレンド水和剤   1000~2000倍(収穫7日前まで5回以内)

腐敗病・軟腐病

スターナ水和剤   2000倍(収穫7日前まで2回以内)

アブラムシ類

アドマイヤーフロアブル   4000倍(収穫7日前まで2回以内)

ナメクジ・ナモグリバエ

パダンSG水溶剤   1500倍(収穫14日前まで3回以内)

収穫適期


 結球が早まるため、取り遅れないよう8分結球で収穫します。収穫後は風乾し、切り口の褐変を防ぎます。

4月 松山長なす


定植準備


 定植30日前に基肥を全面に施します。幅2.2㍍のかまぼこ型に畦を立て、1株当たりVS堆肥2㌔を植穴に施します。
 根と土の活着を促すため、畦立て後はすぐにマルチを張り、地温を温めます。マルチングの前には必ず畦を湿らせておきます。

定植


 4月の定植分はトンネル栽培を基本とし、5月の定植分は露地栽培とします。
 株間65㌢で1条植えし、深植えしないようにします。定植時にVS34とVSあかきん、VSトリコをそれぞれ33㌘ずつ植穴に入れます。
 アブラムシやスリップス対策として、ベストガード粒剤を1株当たり2㌘、根に触れないように植穴に施します。

深層植穴四施肥法


定植後の管理


 すぐに仮支柱を立て、土壌を乾燥させないようたっぷり潅水します。
 トンネル栽培は、トンネル内の温度が日中30℃を超えないように換気し、夜は8℃以下にならないように保温します。
 トンネルを除去する時は、1週間前から両裾を開け、苗を徐々に外気温にならせていきます。

単花処理


 落花や石ナスを防ぐため、トマトトーン50倍を開花前日か当日の午前中に単花処理します。

4月 シンテッポウユリ


圃場選びのポイント


 栽培期間が梅雨や台風と重なるため、排水や防風対策ができる圃場を選びます。前作が花き・ユリ科(ネギ類など)だったところは避けます。

定植準備


 野菜跡では土壌診断をしてから基肥の量を決めます。土壌の状態が良い時に圃場を準備し、天候等の影響で定植が遅れないよう早めに準備します。排水の悪い圃場は高畦にします。
 定植10前までに10㌃当たりゴーゴーサン乳300ccを100㍑の水に溶かして散布し、銀黒マルチで被覆します。
 F1オーガスタは白黒マルチを使います。

防風対策


 牧草「つちたろう」で防風林を作ります。「つちたろう」とユリの間に2㍍ほどの空間ができるよう、ユリの定植までに圃場の周囲に播種します。

定植時の注意

①葉枯病を防除します。

②苗箱の底まで湿るようたっぷり潅水してから定植します。

③株元を強く押さえつけないように定植します。

④深植えや浅植えに注意します。

⑤定植後は根を乾燥させないようたっぷり潅水します。定植初期の水分不足は品質や揃
 いが悪くなるため、特に定植後2週間は乾燥させないよう注意し、その後は並行して
 畦間潅水します。

4月 ビワ


摘果・袋かけ


 田中は1~2果、長崎早生と茂木は3~4果を残して摘果します。上から見て5角形の角がしっかりとした果実を残します。

リン酸肥料の施用(10㌃当たり)


 4月中旬にBMリンスターを30㌔施します。

4月 イチゴ


育苗管理


 肥料切れ乾燥、過湿にするとランナーの発生や苗の生育に支障をきたすため注意します。

病害虫防除

≪育苗期間防除≫

農薬の使用回数は、育苗期のランナー切り離し以降の回数です。

炭疽病

気温が上昇すると菌の活動も活発になるため、予防散布を基本とします。

4月5日
キノンドーフロアブル   800倍(育苗期3回以内)

4月15日
アントラコール顆粒水和剤   500倍(仮植栽培期6回以内)

4月25日
セイビアーフロアブル20   1000倍(収穫前日まで3回以内)


≪本田防除≫

4月上旬

アザミウマ類

スピノエース顆粒水和剤   5000倍(収穫前日まで2回以内)


4月中旬

うどんこ病

パンチョTF顆粒水和剤   2000倍(収穫前日まで2回以内)


4月下旬

ハダニ類

マイトコーネフロアブル   1000倍(収穫前日まで2回以内)

うどんこ病

スコア顆粒水和剤   2000倍(収穫前日まで2回以内)

4月 柑きつ


温州みかんの着花対策

着花不足樹

①着花が極端に少なくなると予想される樹は、つぼみの有無を確認し、せん定します。

②前年に実った果梗枝を半分ほど取り除き、発育枝の発生を抑えます。

③できるだけ結果母枝が残るよう、軽くせん定するのが基本ですが、強い立ち枝は基部
 から取り除きます。

④強い新梢が多く発生すると、花と養分を競合し、落花が多くなります。花に被さって
 いる新梢や、花に近い新梢を間引きします。

着花過多樹

①枝別に摘蕾するか、2~3年枝を坊主枝にして予備枝を再び設け、新梢を発生させま
 す。

②4月20日頃に、花肥として硫安を10㌃当たり25㌔施します。

③樹勢維持のため、開花初めに「尿素」か「あざやか」を各600倍散布します。

苗木の植え付け

①苗木は春枝と夏枝のコブより下で、30㌢くらいで切り返します。

②傷付いた根や曲がった根を切り返します。

③根を広げ、接木部分を地上に出し、深植えしないようにします。

④根元にたっぷり潅水し、根と土壌を密着させます。

⑤雑草と乾燥を防ぐため、株元に黒マルチや育苗マットを敷きます。

⑥植え付け後1か月以上経ち活着したら、追肥します。

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