2016年12月1日木曜日

12月 裸麦


排水対策


 湿害に弱いため、降雨後の排水の良し悪しが生育や収量、品質に大きく影響します。
 平畝の肩の部分が高くならないよう圃場内に3㍍間隔と圃場周囲に排水溝を設け、必ず圃場の外まで排水路を通します。

土入れ


 土壌が乾燥している時にカルチベーターなどの管理機を使って、溝を作ると同時に土入れします。
 根もとの乾燥を防ぎ、茎数を調整するため、3~4葉期に、乾土を1㌢ほど均一に入れます。
 2月下旬から3月上旬の茎立ち期に、乾土を3~4㌢入れることで除草効果や倒伏の防止、無効分けつの抑制、追肥の効果向上につながります。

麦ふみ


 麦ふみは、根の浮き上がりや根もとの乾燥を防ぎ、根を深く張らせ、分けつを促す効果があります。また、早播きや密植、暖冬による徒長や過繁茂を防ぐ効果もあります。
 1月上中旬から3月初めの茎立ち期までに、15~20日の間隔を空けて、2、3回麦ふみをします。
 以下のことに注意しましょう。
 土入れ前に麦ふみをすると、傷ついた茎葉に覆土することになるため、生育障害が起こります。そのため、必ず土入れ後に行います。
 また、過湿時は、土壌の団粒や茎葉の損傷につながるため、必ず乾燥時に麦ふみをします

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