2016年12月1日木曜日

12月 春キャベツ



☆赤字で表示されている農薬は、毒物劇物農薬に指定されています。
 毒物劇物農薬のご購入には、印鑑が必要になります。

潅水


 外葉を太らせる重要な時期に入るため、定期的に防除し、適期に追肥します。また、土壌が乾燥する場合は、暖かい日の午前中に畝間潅水します。

追肥(10㌃当たり)


 定植後10~15日後、株元に農協専用化成500を20㌔施します。

病害虫防除

コナガ・アオムシ・アブラムシ類

モスピラン顆粒水溶剤   2,000倍(収穫7日前まで4回以内)

べと病

ダコニール1000   1,000倍(収穫14日前まで2回以内)

12月 裸麦


排水対策


 湿害に弱いため、降雨後の排水の良し悪しが生育や収量、品質に大きく影響します。
 平畝の肩の部分が高くならないよう圃場内に3㍍間隔と圃場周囲に排水溝を設け、必ず圃場の外まで排水路を通します。

土入れ


 土壌が乾燥している時にカルチベーターなどの管理機を使って、溝を作ると同時に土入れします。
 根もとの乾燥を防ぎ、茎数を調整するため、3~4葉期に、乾土を1㌢ほど均一に入れます。
 2月下旬から3月上旬の茎立ち期に、乾土を3~4㌢入れることで除草効果や倒伏の防止、無効分けつの抑制、追肥の効果向上につながります。

麦ふみ


 麦ふみは、根の浮き上がりや根もとの乾燥を防ぎ、根を深く張らせ、分けつを促す効果があります。また、早播きや密植、暖冬による徒長や過繁茂を防ぐ効果もあります。
 1月上中旬から3月初めの茎立ち期までに、15~20日の間隔を空けて、2、3回麦ふみをします。
 以下のことに注意しましょう。
 土入れ前に麦ふみをすると、傷ついた茎葉に覆土することになるため、生育障害が起こります。そのため、必ず土入れ後に行います。
 また、過湿時は、土壌の団粒や茎葉の損傷につながるため、必ず乾燥時に麦ふみをします

12月 柑きつ


☆赤字で表示されている農薬は、毒物劇物農薬に指定されています。
 毒物劇物農薬のご購入には、印鑑が必要になります。

普通温州みかんの収穫


 収穫が遅れると浮き皮が多く発生するため、着色の進んだ外成りの果実から分割採収します。

伊予柑の収穫前防除

腐敗防止

左記の二剤を混用して使います。

トップジンM水和剤   2,000倍~3,000倍
                 (柑きつ・みかんともに収穫前日まで5回以内)
      +

ベフラン液剤25   2,000倍
     (みかんは収穫前日3回以内、柑きつ〈みかん除く〉は収穫前日2回以内)

ヘタ落ち防止

マデックEW   2,000倍
        (6割以上着色で散布・収穫開始予定日から10日以上あけて散布)

早生伊予柑の収穫


 収獲が遅いほど着色が進み、糖度が高くクエン酸は低くなります。12月中旬に、果皮障害が発生しやすい園から収穫を始め、7~8割以上着色した果実を分割採収します。

早生伊予柑の貯蔵

①入庫は坪0.8~1㌧(65ケース)とし、壁際から20㌢離して、キャリーの間隔
 は15㌢あけます。

②床面にリン木などを敷いて隙間を作り、空気が循環できるようにします。

③分割採収した果実は、区別して入庫します。分割採収していない場合は、着色の程度
 を赤・中・青に分けて選別し、貯蔵します。

④出荷する時期によって追熟予措の程度を調整します。
 1月出荷
   追熟予措温度14~15℃で15日ほど。減量3%。予措後は6~9℃で貯蔵し
   ます。
 2月出荷
   追熟予措温度12~13℃で15日ほど。減量3%。予措後は6~7℃で貯蔵し
   ます。
 3月出荷
   自然温度10~11℃で20日ほど。減量3%。予措後は6~7℃で貯蔵しま
   す。

⑤庫内や果実に水滴がつかないよう、一日一回は換気し、日中の暖かい時は戸や窓を開
 けます。

マシン油乳剤の散布


 収穫後10日くらい経ち樹勢が回復したら、マシン油乳剤45倍を散布します。

12月 イチゴ


病害虫防除

≪12月上旬≫

うどんこ病

パンチョTF顆粒水和剤   2,000倍(収穫前日まで2回以内)

≪12月中旬≫

うどんこ病・灰色かび病

ダイマジン水和剤   2,000倍(収穫前日まで2回以内)

≪12月下旬≫

灰色かび病・うどんこ病

フルピカフロアブル   2,000倍(収穫前日まで3回以内)

12月 レタス


☆赤字で表示されている農薬は、毒物劇物農薬に指定されています。
 毒物劇物農薬のご購入には、印鑑が必要になります。

播種と品種


 4月採りの「バークレー」を随時播種します。

定植後の潅水


 生育期間中に、土壌の乾燥が続くと生育が抑制され、異常球が発生しやすくなるため、暖かい日の午前中に畝間潅水します。結球充実期は、やや控えめに潅水します。

トンネル被覆の時期と管理


 平均気温が10℃以下になる12月初旬頃を目安に、トンネル被覆します。

①使用する資材はビニール(0.05㍉)とし、被覆後10日間は霜よけ程度に両サイ
 ドを開けます。

②被覆後は、トンネル内の温度が25℃以上にならないよう、こまめに換気します。曇
 雨天日や夜は密閉し、保温に努めます。


③収穫10〜14日前(玉がソフトボール大になった頃)に、パスライトをベタ掛けし
 ます。年内採りの「スターレイ」はベタ掛けのみとします。2月採りの「レイヤー
 ド」は二重被覆します。

被覆順序

「レイヤード」

①2月採り
②1月採り
③3月採り

 ①から③の順に被覆し、①②は新しいビニールを、③は古いビニールを使います。

異常球発生の要因と対策

タケノコ球

〈要因〉外葉形成期の高温や低温、日照不足、多肥、乾燥
〈対策〉換気、潅水、保温

変形球

〈要因〉定植時に苗が斜め植え、または老化苗
〈対策〉品種の選択と適期定植、健苗定植

タコ足球

〈要因〉外葉の不十分な生育、高温や乾燥、過湿による生育抑制
〈対策〉排水対策、根張りの確保

病害虫防除

ネキリムシ類(10㌃当たり)

フォース粒剤   9㌔(土壌混和・定植時1回)

腐敗病(10㌃当たり)

オリゼメート粒剤   9㌔(土壌混和・定植時1回)


アブラムシ類・ナモグリバエ・ハスモンヨトウ・オオタバコガ

ジュリボフロアブル   200倍
          セルトレイ一箱当たり0.5㍑潅注(定植前日〜当日まで1回)


≪定植直後≫

すそ枯病

バリダシン液剤5   800倍(収穫7日前まで3回以内)


≪生育期≫

菌核病・灰色かび病(被覆前)

スミブレンド水和剤   1,000~1,500倍(収穫7日前まで5回以内)

アフェットフロアブル   2,000倍(収穫前日まで3回以内)

アブラムシ類

コルト顆粒水和剤   3,000~4,000倍(収穫前日まで3回以内)
ウララDF   2,000倍(収穫前日まで2回以内)

ハモグリバエ類・ナメクジ類

パダンSG水溶剤   1,500倍(収穫14日前まで3回以内)
リーフガード顆粒水和剤   1,500倍(収穫7日前まで2回以内)

オオタバコガ・ハスモンヨトウ

プレバソンフロアブル5   2,000倍(収穫前日まで3回以内)
プレオフロアブル  1000倍(収穫7日前まで2回以内)

12月 モモ


整枝・せん定(図1・2)


 不要な徒長枝や内向枝、枯れ枝を取り除き、先端から下部に向かって側枝と結果枝をバランスよく配置します。
 下垂した側枝や枯れ込みの入った枝は、勢いの良い葉芽が確保できる位置まで切り返して更新します。
 樹勢の強い樹や若木は間引きせん定します。樹勢の弱い樹や老木は切り返しせん定し、樹勢に応じた管理をします。

図1 樹形の見本(側面図)

図2 結果枝の配置図(平面図)

病害虫防除

カイガラムシ

マシン油乳(95㌫)   20倍

12月 マーガレット


温度管理


 寒害の恐れがない限り、ハウスのサイドを開けます。ハウス内の温度を昼間は25℃以下、夜間は5℃以上を目安に管理します。

潅水


 潅水は控えめにし、葉の表面が白く粉を吹いた状態になるまで乾燥させます。しおれてきた場合は、葉の表面を濡らす程度に潅水します。

2016年11月1日火曜日

11月 ビワ


摘房


 摘房とは、房ごと取り除くことです。
 6月に伸びた新しい枝の40~50㌫を摘房し、遊び枝にします。

11月 タマネギ


定植


 11月20日頃に、排水の良い圃場に定植します。草丈が25㌢、基部が直径6㍉、重量4~5㌘の良質な苗を選びます。
 畦幅は130㌢、条間は24~25㌢、4条植え、株間は15㌢とします。10㌃当たりの目安は2万株です。

除草剤(10㌃当たり)

※雑草が生える前に必ず散布します。
 定植後にトレファノサイド粒剤2.5を4~5㌔、または水100㍑にトレファノサイド乳剤を300cc希釈して散布します。

11月 裸麦


摘期播種の厳守


 安定した収量を確保し、品質の良い裸麦を生産するため、天候と土壌状態を見ながら早めに播種します。

品種と播種時期

マンネンボシとハルヒメボシ

10月25日~11月20日

播種(10㌃当たり)

バラ播き栽培   20㌔

ドリル播き栽培
 10月25日~11月中旬   12㌔
 11月下旬   14㌔
 12月以降   18㌔

 苗立数が極端に少ないと、収量の低下や倒伏、雑草の繁茂につながるため、必ず2~3㌢の深さに種を播きます。

湿害対策の徹底


 湿害対策は最も重要な作業です。播種後すぐに、周囲の排水溝につながるよう、圃場内に3㍍間隔で排水溝を設け、圃場外に排水できるようにします。

除草剤

☆プリグロックスLは、毒物劇物農薬に指定されてします。
 毒物劇物農薬をご購入には、印鑑が必要になります。


施肥基準


ドリル播き(基肥一発肥料を施す場合)


11月 キウイフルーツ


病害虫防除

貯蔵病害(灰色かび病)(収穫前)

ロブラール水和剤   1,500倍(収穫前日まで4回以内)

カメムシ(発生園)

アディオン乳剤   2,000倍(収穫7日前まで5回以内)

アプローチBI(展着剤)   1,000倍

収穫


 収穫した果実は丁寧に取り扱い、柔らかい果実や傷のある果実、落とした果実が混入しないようにします。

基肥の施用(10㌃当たり)


 11月上旬に果樹配合765を140㌔施します。

11月 ブロッコリー


病害虫防除

アブラムシ類

アルバリン顆粒水溶剤   2,000倍(収穫3日前まで2回以内)

コナガ・アオムシ

スピノエース顆粒水和剤   5,000倍(収穫3日前まで3回以内)

べと病

ランマンフロアブル   2,000倍(収穫3日前まで3回以内)

軟腐病

スターナ水和剤   2,000倍(収穫14日前まで2回以内)

追肥(10㌃当たり)

1回目

定植後10日目に畦の中央に、農協専用化成500を20㌔施します。

2回目

定植後30~35日頃の本葉9~10枚時に畦の肩口に、農協専用化成500を40㌔施します。
ホウ素欠乏症対策として、本葉10枚頃にヨーヒB5を500倍に薄め、葉面散布します。

3回目

頂花蕾出現前(1円玉位の大きさまで)に畦の肩口に、農協専用化成500を30㌔施します。

収穫


 全期間を通して必ず朝獲りします。
 収穫が遅れると、品質が極めて低下するため、多少未熟で花蕾が小さくても、光沢のあるうちに収穫します。特に、気温の高い時期は、収穫適期が短いため、早めに収穫します。
 収穫後は手早く作業し、鮮度の良いうちに出荷しましょう。

残査処理(10㌃当たり)


 収穫後に、元肥用の豊土サングリーンを10㌔施し、すき込みます。

11月 柑きつ


☆赤字で表示されている農薬は、毒物劇物農薬に指定されています。
 毒物劇物農薬のご購入には、印鑑が必要になります。

収穫前の農薬散布

温州みかん・伊予柑≫

腐敗防止

腐敗を防ぐため、トップジンM水和剤またはベンレート水和剤のどちらかにベフラン液剤25を加え、散布します。

トップジンM水和剤   2,000倍
(みかんは収穫前日まで5回以内、柑きつ〈みかんは除く〉は収穫前日まで5回以内)

 または

ベンレート水和剤   4,000倍
(みかんは収穫前日まで4回以内、柑きつ〈みかんは除く〉は収穫前日まで2回以内)

加用

ベフラン液剤25   2,000倍
(みかんは収穫前日まで3回以内、柑きつ〈みかんは除く〉は収穫前日まで2回以内)

ヘタ落ち防止

マデックEW   2,000倍(収穫開始予定の20~10日前まで1回)
   ※腐敗を防ぐ殺菌剤と同時に散布する場合は、日数を間違えないようにします。

秋肥の施用(10㌃当たり)


 夏場に消耗した養分を補う秋肥は、冬の耐寒性を高め、翌春の開花結実を促すために必要です。
 秋肥が遅れると地温が低くなり、養分の吸収が悪くなるため、適期に施します。

極早生温州(10月下旬)

農協果樹配合   110~140㌔

早生伊予柑(11月下旬)

農協果樹配合   90~120㌔

普通温州(11月上旬)

農協果樹配合   110~150㌔

温州みかんの収穫


 浮皮の軽減と品質のばらつきを少なくするため、8分以上着色した果実を分割し採収します。

夏秋梢の処理


 夏秋梢とは、夏から初秋に伸びた枝のことです。着花を減らし、新しい枝を発生させるため、先月に続き夏秋梢を処理します。
 伊予柑に夏秋梢のかいよう病が発生している場合は、必ず取り除きます。

病害虫防除

ハダニ

オマイト水和剤   750倍
(みかんは収穫7日前まで2回以内、柑きつ〈みかんは除く〉は収穫14日前まで2回以内)
※農薬散布は使用基準を守りましょう。

11月 春キャベツ


定植


 播種後35~50日ほどの本葉3~4枚になった苗を、畦幅130㌢、株間35㌢で二条千鳥に定植します。10㌃当たりの目安は4,300株です。
 定植後は活着を促すため、乾燥させないようたっぷり潅水します。

定植時の防除

コナガ・アオムシ・ヨトウムシ

プレバソンフロアブル5   100倍
       セルトレイ一箱当たり0.5㍑潅注(育苗期後半~定植当日まで1回)

追肥(10㌃当たり)


 定植後10~15日後に、農協専用化成500を20㌔施します。

11月 イチゴ


電照の開始


 11月上旬から2月中旬まで、樹勢や草丈の状況に応じて電照時間を調整します。紅ほっぺは基本的に、電照の必要はありませんが、草勢が低下する場合は短時間実施します。

温度管理の目安


 ハウス内の温度は、昼間は30℃以下、夜間は8℃以上を保ちます。

ビニール被覆後の温度管理


 夜間の最低気温が12℃以下になり始めたらサイドビニールを閉め、ハウス内の気温が8℃以上になるよう保温に努めます。
 最低夜温の8℃以上を確保するため、内張りを設置し、暖房機を使います。日中は最高温度に注意し、換気しましょう。

ミツバチの入室


 開花3日前までにミツバチをハウスに入れます。

病害虫防除

≪11月上旬≫

アザミウマ類・ハスモンヨトウ・うどんこ病・灰色カビ病(混用)

カウンター乳剤   2,000倍(収穫前日まで4回以内)

アフェットフロアブル   2,000倍(収穫前日まで3回以内)

≪11月下旬≫

灰色かび病・うどんこ病

フルピカフロアブル   2,000倍(収穫前日まで3回以内)

アザミウマ類・ハスモンヨトウ

カウンター乳剤   2,000倍(収穫前日まで4回以内)

11月 レタス


☆赤字で表示されている農薬は、毒物劇物農薬に指定されています。
 毒物劇物農薬のご購入には、印鑑が必要になります。

品種と播種時期


 レイヤード   11月15日まで
 バークレー   11月10日以降

育苗期の防除

ハモグリバエ

スピノエース顆粒水和剤   500倍~1,000倍
           セルトレイ一箱当たり0.5㍑潅注(定植前まで1回以内)

アブラムシ類

モスピラン顆粒水溶剤   2,000倍~4,000倍(収穫前日まで3回以内)

ハスモンヨトウ・オオタバコガ

アファーム乳剤   1,000倍~2,000倍(収穫3日前まで3回以内)

定植時の病害虫防除

ネキリムシ類(10㌃当たり)

フォース粒剤   9㌔(土壌混和・定植時1回)

腐敗病・斑点細菌病(10㌃当たり)

オリゼメート粒剤   9㌔(土壌混和・定植時1回)

アブラムシ類・ナモグリバエ・ハスモンヨトウ・オオタバコガ

ジュリボフロアブル   200倍
         セルトレイ一箱当たり0.5㍑潅注(定植前日~当日まで1回)

定植後の管理


 本葉2.5~3枚の若苗を垂直に定植します。定植後は、早く活着させるため、たっぷり潅水します。
 土壌の乾燥が続くと生育不良になり、異常球が発生しやすくなるため、暖かい日の午前中に畦間潅水します。
 トンネル支柱を早めに準備しておきます。

定植後の病害虫防除

すそ枯病(定植直後~10日)

バリダシン液剤5   800倍(収穫7日前まで3回以内)

アブラムシ類

コルト顆粒水和剤   3,000倍~4,000倍(収穫前日まで3回以内)

ウララDF   2,000倍(収穫前日まで2回以内)

ハスモンヨトウ・オオタバコガ

プレバソンフロアブル5   2,000倍(収穫前日まで3回以内)

トルネードエースDF   2,000倍(収穫7日前まで2回以内)

フェニックス顆粒水和剤   2,000倍~4,000倍(収穫前日まで2回以内)

2016年10月1日土曜日

10月 キャベツ



品種


 春採り「金系201系」

播種時期


 10月1~15日頃

播種量(10㌃当たり)


 コート種子   5,000粒
 128穴プラグトレイ   40箱

播種方法


 プラグトレイに専用培土を満杯に詰め、一粒ずつ播きます。
 播種後は覆土し、細目のジョウロでたっぷり潅水します。土壌を乾燥させないよう、ラブシート等の被覆資材をかけ、その上から再び潅水します。

被覆資材の除去


 播種後2日程度で発芽し始めるため、夕方にラブシート等の被覆資材を取り除きます。取り遅れると徒長するため、注意します。

施肥設計

10月 イチゴ


収穫時の草丈の目安

さちのか    25㌢
紅ほっぺ    35㌢
あまおとめ   35㌢

病害虫防除

育苗期のランナー切り離し以降、散布回数を加えて使います。

≪10月上旬≫

ハスモンヨトウ・ハダニ類・うどんこ病

アファーム乳剤   2,000倍(収穫前日まで2回以内・混用)

スコア顆粒水和剤   2,000倍(収穫前日まで3回以内・混用)

≪10月中旬≫

ハスモンヨトウ・オオタバコガ・うどんこ病

フェニックス顆粒水和剤   2,000倍(収穫前日まで2回以内・混用)

プロパティフロアブル   3,000倍(収穫前日まで3回以内・混用)

10月 レタス



品種


 「レイヤード」

播種時期

1月採り   9月25日~10月10日
2月採り   10月10~25日
3月採り   10月25日~11月15日

育苗管理


 セルトレイの底から根が出ないよう、本葉が出始める頃に地面からセルトレイを浮かせます。
 徒長苗を防ぐため、午前中に潅水します。

病害虫防除

≪定植時(10㌃当たり)≫
 下記の二剤とも土壌混和し、使用は1回以内とします。

ネキリムシ

フォース粒剤   9㌔

斑点細菌病・腐敗病

オリゼメート粒剤   9㌔

≪定植前日~定植時≫

アブラムシ・ナモグリバエ・ハスモンヨトウ・オオタバコガ

ジュリボフロアブル   200倍(セルトレイ1箱当たり0.5㍑潅注・1回以内)

本田防除

ハスモンヨトウ・オオタバコガ

アファーム乳剤   1,000~2,000倍(収穫3日前まで3回以内)

すそ枯れ病

バリダシン液剤5   800倍(収穫7日前まで3回以内)

腐敗病・軟腐病

スターナ水和剤   2,000倍(収穫7日前まで2回以内)

施肥設計

10月 柑きつ


樹上選果


 加工用になりそうな果実は収穫までに摘果し、正品率を上げます。

夏秋梢の処理


 伊予柑は、多く発生した夏秋梢を放置しておくと翌年の着花過多につながります。新梢の発生を良くするため、夏秋梢を切ります。

①樹形を乱すため、垂直に立ち上がった枝は、基部から切ります。
 夏秋梢の処理方法

②斜め上や水平に伸びた夏秋梢を予備枝にする場合は、春枝と夏枝の境のコブを残して
 切ります。
③弱い夏秋梢はコブの下の春枝まで戻って切り返します。
④樹冠拡大が必要な場合は、充実したところで切ります。
 夏秋梢の処理方法

⑤かいよう病の病斑のついた夏秋梢は必ず取り除きます。

極早生温州の収穫


 着果の進んだ果実から収穫していきます。果皮が傷つくと腐敗しやすくなるため、丁寧に取り扱います。傷ついた果実は混入しないようにします。

秋肥の施用(10㌃当たり)


 樹勢の回復と翌年の結実、新梢の発生を良くするため、秋肥を施します。

≪10月下旬≫

極早生温州

農協果樹配合765   140㌔

早生温州

農協果樹配合765   160㌔

温州みかんの病害虫防除

腐敗防止剤(収穫前)

トップジンM水和剤   2,000倍
    (柑橘みかんを除く収穫前日まで5回以内、みかん収穫前日まで5回以内)

または

ベンレート水和剤   4,000倍
    (柑橘みかんを除く収穫前日まで2回以内、みかん収穫前日まで4回以内)

10月 ビワ


摘房


 弱い結果枝についた花房を中心に摘み取り、全体の50㌫を遊び枝にします。
 寒害を受けやすい園は、開花が遅い副梢の花房を多めに残します。

10月 タマネギ


育苗管理

 

タマネギは乾燥に弱いため、発芽まではたっぷり潅水し、発芽後も乾燥させないように管理します。
 1週間程度で発芽が揃うため、苗が抜けないよう注意しながら、夕方にラブシート等の被覆資材を取り除きます。
 定植10~13日前にスーパーリンサン42の1,000倍を潅水します。

病害虫防除

苗立枯病(発芽10日後頃)

オーソサイド水和剤80   600倍(収穫前日まで5回以内)

コガネムシ類幼虫(全面土壌混和)

ダイアジノン粒剤5   10㌃当たり4~6㌔(収穫30日前まで2回以内)

10月 キウイフルーツ


潅水


 果実の糖度を高めるため、土壌をやや乾燥気味に管理します。晴れの日が続き、葉がしおれる場合は、潅水します。

病害虫防除

貯蔵病害(収穫前)

果実の薬剤が十分かかるよう、丁寧に散布します。

 ロブラール水和剤   1,500倍(収穫前日まで4回以内)

展着剤
 アプローチBI   1,000倍

10月 松山長なす


病害虫防除

うどんこ病

モレスタン水和剤   2,000倍(収穫前日まで3回以内)

アブラムシ類

モスピラン顆粒水溶剤   4,000倍(収穫前日まで3回以内)

10月 ソラマメ


品種


 「陵西一寸」

播種時期


 10月10~20日頃

播種量(10㌃当たり)


 L字型栽培   8㍑
 U字型栽培   7㍑

播種と育苗


 トロ箱に籾がらを敷き、清潔な砂または山土(真砂土)を上から7~8㌢詰めます。
 4㌢間隔に一粒ずつオハグロを下向きにして、7割程度さし込みます。


 種の腐敗対策として、播種時にカルクロン400倍を播種床へ潅注します。播種後は、たっぷり潅水します。
 活着後は、アブラムシによるウイルスの感染を防ぐため、白色の寒冷紗でトンネル被覆します。

定植準備(10㌃当たり)


 10月中旬までに定植の準備をしておきます。
 U字仕立ては、畦幅150㌢、株間50㌢、1,330株です。
 L字仕立ては、畦幅120㌢、株間50㌢、1,660株が目安です。

施肥計画

完熟堆肥       3,000㌔
粒状苦土石灰     160㌔
スーパーSRコート  80㌔
BMリンスター    20㌔

低温処理栽培


 低温処理したソラマメを出庫した後、次の通り管理します。

①順化
 半日ほど風の当たらない涼しい日陰に置き、外気温に慣らします。
②定植方法
 (1)浅く掘った植穴に、アドマイヤー1粒剤2㌘と山土(真砂土)を400cc程
    度入れます。
     ※雑草の発生を抑えるため、マルチの穴が完全に隠れるよう山土(真砂土)を
      置きます。
 (2)根を傷めないよう種の3分の1程度が出るよう植付けます。その時、種や芽の
    部分に土が触れないよう山土(真砂土)の中に植えます。
 (3)定植後は立枯病を予防するため、タチガレン液剤500倍とガイピープロ
    1,000倍を、一株当たり200cc株元に潅注します。

鳥害対策


 定植後は、カラスによる引抜き被害を防ぐため、苗の真上にテグスを2段張りにします。

2016年9月1日木曜日

9月 ビワ


せん定・芽かき


 樹冠内部まで日光が入るよう、重なった枝を間引きします。弱い枝で2~3㌢、中庸な枝で10㌢程度残して切り返しせん定し、新梢を発生させます。
 切り口から発生した新梢は2本残して芽かきします。

秋肥の施肥(基肥・10㌃当たり)

≪9月上旬≫
果樹配合765   170㌔

病害虫防除

がんしゅ病

ICボルドー66D   50倍

9月 柑きつ


仕上げ摘果

温州みかん


 着果が良好な樹は、小玉果や傷果、大玉果を中心に摘果し、玉揃いを良くします。
 不作の樹は果皮の粗い大玉になるため、生育不良の果実も結果させておき、収穫前に樹上選果して、秀品率を高めます。

伊予柑


 果実が肥大すると摘果を控えがちですが、後期に肥大させるため、小玉果や腰高果、軸の太い直立果を摘果します。

土壌管理

温州みかん


 土壌を乾燥させると、品質が良くなるため、水分が蒸散するよう土壌を裸地化し、雨水が園外に排出するよう溝切りをします。

伊予柑


 土壌が乾燥する場合は、後期の肥大と減酸を促すため、1回につき10㌃当たり15~20㍉を潅水します。

台風対策


 幼木や高接樹は、株元の揺れや枝折れを防ぐため、支柱を立てて誘引しましょう。

病害虫防除

収穫前日数に注意し散布します。

黒点病

ジマンダイセン水和剤   600倍
     (柑橘収穫90日前まで4回以内、温州みかん収穫30日前まで4回以内)

ミカンハダニ・ミカンサビダニ

スターマイトプラスフロアブル   1,000倍(柑橘収穫7日前まで1回以内)

応急

かいよう病

コサイド3000   2,000倍
クレフノン   200倍
台風接近前に散布します。

カメムシ類(応急)

ロディー乳剤   2000倍(柑橘収穫7日前まで4回以内)

9月 ブロッコリー


圃場準備


 適期に定植できるよう、早めに耕起や整地をしておきます。

定植


 収量や品質が低下するため、生育不良の苗は定植しないでください。
①128穴プラグトレイは本葉3~4枚頃に、200穴プラグトレイでは本葉2~3枚
 頃に定植します。根巻き苗や老化苗は使わないようにします。
②生育や花蕾の品質を良くするため、できるだけ浅く植えます。
③定植後はたっぷり潅水し、その後も土壌を乾燥されないよう潅水します。

病害虫防除(10㌃当たり)

ネキリムシ類

フォース粒剤   4㌔(定植時1回のみ 全面土壌混和)

除草剤(10㌃当たり)


 下記の二剤をどちらか1回のみ使います。(どちらも定植前または植穴堀前土壌表面散布)

トレファノサイド粒剤2.5   4~6㌔

トレファノサイド乳剤   200~300㍉㍑/水100㍑

施肥設計(下表)


 生育状況に応じて追肥します。鶏糞200㌔を施す場合は、基肥の農協専用化成500を40㌔減らします。
 ホウ素欠乏対策として、本葉10枚頃にヨーヒB5を500倍に薄めて葉面散布します。

追肥の時期

1回目・・・定植10日後頃に畦の中央に施します。

2回目・・・定植30~35後頃に(本葉9~10枚の時)畦の肩口に施します。追肥
      と同時に土寄せや中耕をします。

3回目・・・頂花蕾出現前に(1円玉位の大きさまで)畦の肩口に施します。

9月 ヒノヒカリ・にこまる


水管理


 登熟期は水を溜めたままにせず、浅水の間断潅水で管理します。
 台風が来るときは深水にしておきます。

病害虫防除(10㌃当たり)

出穂後防除(必須防除カメムシ対策)

カメムシ類・ウンカ類・ツマグロヨコバイ

カメムシが発生する地区は必ず防除します。

≪出穂から7~10日以内≫
アルバリン粒剤   3㌔
スタークル豆つぶ   250㌘

≪出穂から10~14日以内≫
アルバリン粉剤DL   3㌔
アルバリン顆粒水溶剤   2,000倍

四剤ともに収穫7日前まで3回以内

9月 短期コシヒカリ・短期あきたこまち


水管理


 落水が早いと登熟不良になるため、土壌水分量を80㌫に保ち、出穂から30日後(刈り取り3日前)を目安に落水します。

収穫


 出穂から30~32日経った頃に、1株の最長稈の穂が80㌫程度まで黄化したら刈り取ります。
 登熟期に気温が高いと熟成が早まります。収穫適期が短く、刈り遅れになりやすいため、注意します。刈り遅れると品質が低下するため、天候や面積を考慮しながら早めに収穫を始め、適期内に終わらせます。

乾燥調製


 玄米の水分は15㌫を目標に仕上げます。過度な乾燥は品質が低下するため、避けましょう。
 ライスグレーダーを使い、網目1.85㍉以上で調整します。

9月 タマネギ


冬採りの作型


床苗


 播種する30日前までに、1平方㍍当たり堆肥2㌔と粒状苦土石灰120㌘、農協専用化成500を100㌘施しておきます。耕起と砕土した後は、畦幅120㌢の苗床を作り、土壌消毒をします。

土壌消毒


 バスアミド微粒剤
 1平方㍍当たり20~40㌘を散布します。レーキ等で浅く混和し、潅水した後、ビニールで被覆します。
 10日後に被覆を除去し、レーキ等で浅く整地し、ガス抜きをします。
 
 NCS   30倍
 散布後、ビニールで被覆します。7~10日後に1回目のガス抜きをします。その後、2、3回ガス抜きをし、無臭になってから平にならします。

播種(10㌃当たり)


 200㍉㍑をすじ播きします。
 播種後は、完熟堆肥と無病の土を1対1で配合し、篩にかけながら5~6㍉の厚さに覆土します。
 潅水後は、種の見えるところは再び覆土し、乾燥を防ぐため苗床をラブシート等で覆います。

育苗管理


 発芽まではたっぷりと潅水し、発芽後は乾燥させないよう潅水します。
 1週間ほどで発芽が揃うため、徒長しないよう、夕方にラブシート等で取り除きます。

9月 イチゴ


定植


 花芽分化を確認したら定植します。定植前日に植穴にたっぷり潅水しておきます。
 生育の良い苗を残し、定植から活着までたっぷり潅水します。活着後は潅水量を少なめにし、根を伸長させます。

定植時期の目安

あまおとめ   9月15日
紅ほっぺ    9月22日
さちのか    9月25日

育苗期の病害虫防除

≪9月5日頃≫

炭疽病

ゲッター水和剤   1,000倍(収穫開始21日前まで3回以内)

うどんこ病

ラリー乳剤   5,000倍(収穫前日まで3回以内)

≪9月15日頃≫

炭疽病

セイビアーフロアブル20   1,000倍(収穫前日まで3回以内)

定植前防除

※圃場に病害虫を持ち込まないようにしましょう。

ハスモンヨトウ・オオタバコガ

フェニックス顆粒水和剤   2,000倍(収穫前日まで2回以内)

うどんこ病

カリグリーン   800倍(収穫前日まで)

ハダニ類

コロマイト水和剤   2,000倍(収穫前日まで2回以内)

病害虫防除(本圃)

うどんこ病

サンヨール   800倍(収穫前日まで6回以内)

アブラムシ類(定植時)

モスピラン粒剤   1㌘/株

9月 キウイフルーツ


新梢管理


 棚下が暗いと果実の軟化や落葉の原因になるため、徒長した枝や不要な枝を間引きし、棚下に一割程度の日光が入るようにします。

潅水


 過度の潅水は控えます。品質を向上させるため、9月以降の果実充実期は、土壌を乾燥気味に管理します。

台風対策


 落葉した場合は、果実の日焼けを防ぐため、新聞紙などで傘かけをするほか、サンテや寒冷紗などで遮光します。

秋肥の施肥(10㌃当たり)

≪9月上旬≫

果樹配合765   40㌔

病害虫防除

果実軟腐病

フロンサイドSC   2,000倍(収穫7日まで1回)

ベルクート水和剤   1,000倍(収穫前日まで5回以内)

カメムシ類

アルバリン顆粒水和剤   2,000倍(収穫前日まで3回以内)

9月 レタス


品種と播種期

シーカー    8月15日~9月5日
ミッション   9月5日~15日
スターレイ   9月10日~30日
レイヤード   9月25日~10月10日

育苗管理

播種


 一斉に発芽するよう、夕方に播種します。発芽までは、種が乾燥しないよう潅水します。
 200穴または220穴のセルトレイを準備します。培土は、与作N-150またはタキイ長期肥効培土を使います。
 必要資材は、下記の通りです。

 一穴に一粒ずつ種を播き、セルトレイを10段積みにします。上段を新聞紙で覆った後、新聞紙が湿る程度に散水します。
 コートが割れたら、白の寒冷紗でトンネル管理をします。
 本葉が出始める頃に、セルトレイを地面から浮かせます。徒長防止のため、夕方の潅水は控えます。

定植


 定植前日にジュリボフロアブル200倍を500㍉㍑潅注します。
 栽植密度は、畦幅150㌢、株間30㌢、条間30㌢とし、本葉2.5~3枚の若苗を浅植えします。
 9~10月採りは白黒マルチを使いましょう。

露地栽培の基肥(10㌃当たり)

完熟堆肥      2,000㌔
粒状苦土石灰    120㌔
レタス肥料602  100㌔

 基肥を施した後は、畦を立て、整地します。
 定植時に、腐敗病や斑点細菌病対策として、オリゼメート粒剤を9㌔と、ネキリムシ対策として、フォース粒剤9㌔を土壌混和します。

病害虫防除

ハスモンヨトウ・オオタバコガ

アファーム乳剤   1,000倍~2,000倍(収穫3日前まで3回以内)
 
 育苗時及び定植後もフェロモントラップを設置しましょう。

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