2024年3月2日土曜日

3月 ソラマメ

  


低温や乾燥により落花や不稔莢の発生が多くなるので乾燥が続くときには畝間潅水などをするとともに、カルシウムが欠乏すると生理障害の発生を助長するので、液肥散布等で補給し発生の軽減を図ります。また、着莢以降の乾燥・低温は子実に障害が発生することがあります。(しみ症)

誘引作業

支柱を2~3m間隔で立てる。倒伏防止のため支線を30cm間隔で3~4段張ります。

L字仕立て

1株当たりの最終分枝数は5本とします。遅く出てくる細い分枝は早めに除けましょう。(下図参照)



U字仕立て

1株当たりの最終分枝数は6本とします。遅く出てくる細い分枝は早めに除けましょう。
・支柱は株を中心として60~70cm幅で畝の両側へ立てます。
・誘引は2本のヒモで挟み込むようにして茎を固定しましょう。
※整枝・誘引作業はできるだけ天気が良い暖かい日にしましょう。(降雨や寒波前後の作業はしない)



追肥

草勢が低下しないよう追肥をし、樹勢の安定・子実の充実を図ります。

追肥(1a当たり)3月上旬

NK化成E989 2kg

液肥(カルシウム補給)

寒波の前後に散布
・マイルドカルシウム 600倍
(農薬混用時1000倍) 10~14日毎
液肥散布(樹勢維持)
・ガイピープロ 600倍
(農薬混用時1000倍) 10∼14日毎

病害虫防除

アブラムシ・ハモグリバエ

・アディオン乳剤 3000倍
収穫7日前まで3回以内

赤色斑点病

・ジマンダイセン水和剤 400倍
収穫30日前まで3回以内
・ロブラール水和剤 1000倍
収穫前日まで3回以内
※株元まで薬液がかかるように丁寧に散布します。また、枝の整枝や除去などをした後は殺菌剤を散布しましょう。



3月 タマネギ

  


追肥

追肥は晩生品種でも3月中旬までには終了します。
今年は平均気温が高い傾向なので、乾燥が続くようであれば潅水します。
追肥 NK989 2kg/a
※遅い追肥は玉太りはよくなりますが、保存性の低下や春先の病気の発生を助長します。

病害虫防除

気温が上昇して降雨の多くなる3月以降、べと病、白色疫病、軟腐病などの発生が多くなるので、定期防除に努めましょう。

※前年に上記の病害の発生したほ場では、発病しやすくなりますので、予防散布に努めます。

べと病・白色疫病

・フェスティバルC 600倍 7日前 3回以内
・ランマンフロアブル 2000倍 7日前 4回以内 など



軟腐病

・スターナ水和剤 1000倍 7日前 5回以内
・バリタジン液 500倍 3日前 5回以内 など

3月 やさいの時間

  


Q 野菜の植え付け計画の考え方を教えて




A 植えたい野菜をリストアップして、野菜の性質や畑の条件を考えて計画しよう!




さまざまな野菜をバランスよく育てよう

どんな野菜をいつ、どこで、どのくらい育てるかを決めることが大切です。
野菜の種類によって大きさも違えば、日当たりや水など、求める理想の環境もばらばらで、種まき、定植時期も異なります。
育てたい野菜を主役に据え、さまざまな野菜を振り分けバランスよく育てることが大切です。

配置を決める

育てたい野菜をリストアップしてみましょう。メインになる野菜は、トマト、ナス、キュウリなどの果菜類。夏越しをすれば春から秋にかけて長期間の収穫も期待されます。
盆過ぎ頃からはキャベツ、白菜、ブロッコリー、ダイコンなどが栽培できます。
メインの脇で育てる奈良、エダマメ、トウモロコシ。収穫時期が一番おいしい野菜です。

大切なこと①

どのくらい作付けできるか、栽培面積、広さを把握しましょう。

大切なこと②

作付けほ場の環境を把握しましょう。日当たり、水はけの状況。排水ができるかどうか。排水の悪いほ場は、多湿に比較的強い野菜を育てるようにしましょう。

大切なこと③

ほ場の規模に合わせて作付けする野菜を決めます。

大切なこと④

労力を考えます。種まきや定植が重ならないように段取りしましょう。

大切なこと⑤

野菜の多くは日光を好みます。日光を浴びることで、光合成が行われエネルギーにして成長します。背の低い野菜は南側に、背の高い野菜は北側に植えることで日光が満遍なくあたるように作付けします。
日光を好む野菜は、トマトやナス、トウモロコシなどで、できるだけ長時間日光があたる場所を選ぶこと。やや日陰でも育つ野菜は、ネギ、サトイモなどがあります。

大切なこと⑥

隣の株と葉や茎が重なり合って、たがいに干渉すると育ちが悪くなります。また、風通しが悪くなり、病害虫も発生しやすくなります。収穫時に外側の葉が触れ合う程度が目安です。

大切なこと⑦

支柱に誘引を必要とするものはトマト、ナスなど。合唱型支柱に這わすつる系はキュウリ、ゴーヤ。地ばい系のカボチャ、スイカなどは広い面積が必要です。同グループで固めて栽培します。

大切なこと⑧

連作障害を避けることが大切です。効果的な方法として、同じ種類や同じ科の野菜を翌年も同じ場所で育てないようにする「輪作」があります。
ウリ科、ナス科、マメ科などは連作障害が起こりやすい種類です。翌年栽培場所を入れ替えたりするのに、種類別に栽培することで輪作がしやすくなります。





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